株式投資 学ぶなら スキルが先かメンタルが先か?
株式投資 学ぶなら スキルが先かメンタルが先か?
こんにちは、Akamai Financial Academy 校長の池田です。
今日のテーマは株式投資で学ぶのであるなら、スキルが先かメンタルが先なのか?について
こんなことを言うと、「鶏が先か卵が先なのか?」と同じみたいと感じる人も多いと思いますが…答えは決まっているのです。
それは…メンタルが先です。断言できるのです。
その理由は後で述べますが、その前に「鶏が先か卵が先なのか?」についても結論は出ていることを知っていますか?
それは卵が先。それはなぜか…必ず卵から鶏が生まれるからです。
何か突然変異で鶏が生まれたとしても、卵の段階で鶏のDNAが生まれたり変異したと考えられ、結果、卵が先というのが遺伝学、生化学の現代の結論です。
是非、この問題、家族や友人との会話で取り上げると盛り上がるかも。知っておいて損のない話題です。
では、株式投資では、なぜ…メンタルから学ばなければならないのか?
それは人間は感情の動物で、感情により行動が左右されるからです。
2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン博士は、経済学と認知科学を統合した行動ファイナンス理論及びプロスペクト理論の第一人者。
行動ファイナンスは、人がどのような場合に合理的でない間違った選択をするのかを、心理学者として理論づけて、金融工学よりも新しい分野の学問なんです。
ここでは行動ファイナンスについて、細かく説明することはしませんが、株式投資でメンタルから学ぶ必要があるのは、自分が陥りたくない感情、つまり、冷静でいられなくなるメンタル状況にならないためには、どういったスキルを選択しておく必要があるかを知るためです。
どんな優秀なスキルを学んだとしても、メンタル的に大きく揺れている時は、冷静で合理的な判断はできません。
人は感情で動く動物、冷静でなければ合理的な判断はできないのです。
となれば、逆に、冷静でいられれば、合理的な判断もし易くなる訳で、常に冷静でいられるスキル…つまり投資手法を選択することが第一優先ということになります。
ところが、多くの人というか…株式投資を学ぶ全ての人が、初めにメンタルを考えずに、スキルを学んで行きます。
そしてスキルは学んだはずだけど…状況によっては…その時の感情で学んだことと逆のことをしてしまい、大きな怪我をする。
実は、多くの個人投資家はこれを何度も繰り返しているのが現状なんです。
と、偉そうにいっている私も、その経験を昔にしてきたから判ることで、株式投資で初めにメンタルがそれほ大きな影響を与えるとは、考えも至らなかったのです。
例えば株式投資では損失確定(損切り)も時には必要で、予め決めたルール通りに行いましょう!なんてことをスクールなので教えられても
全体で利益が出てるときは、気軽に損切りもできますが…逆に損失が膨らんできている時には、もう少しまてば戻ると勝手に判断してしまいがち。
そして…大きな損失になる…なんてことが多く起こる訳です。
この時の感情も整理してみましょう。
自分の中では、既にそれなりの損失が膨らんでいて、これ以上の損失を被るのは嫌、だから…
戻るかもしれないからもう少し待とうという感情。
また、突然の株式市場の暴落、全体の資金が20%ほど1日で飛んだ…今までコツコツと積み上げてきたのに…
合理的考えると、一旦はこれ以上損失が出るのを防ぐために、すべてのポジションを外し、この暴落が止まるのを待ってから、様子を見て考えようというのが本筋。
でも…ほとんど人が思考停止に陥り、更なる暴落を何もせずに平然と見つめているだけ…
そして…奈落のそこへ…
ちょっと刺激的すぎたかもしれませんが…これらの間違った判断も全て感情が起こす行動で、スキルとは全く関係がないのです。
では、株式投資で勝つためにはどうしたら良いのだろうか…
どんな事にも左右されない強靭なメンタルをもつ…なんてことは合理的ではありませんし、普通の人ではできない芸当。
ここは合理的に考えると、初めの例の場合、負けにくい手法を選択して、例えば50回トレードしたら20万円は利益が見込めるなどのあなたの期待値が判る手法を選択することで、仮に損が少し重なっても損切りには、心を良さぶらされることなく出来るようになります。
次に、暴落についても同じです。
暴落時にも強い手法を選択しておけば、損失も少なく、逆に利益が出ることもあり、だから冷静でいられます。
ちょっと長くなりましたが…
まずは、あなたが間違いを犯しやすいメンタル状況は何かを考え、その状況を作らない投資手法を最優先にして選択すべきということを伝えたかったのです。
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
次号は株式投資の陥り易い悩みと解決法です。
人生、うまく生きるコツにも繋がります。