訪問看護ステーション大垣のお話
こんにちは、ブログ担当です
本日は訪問看護ステーションあやめ大垣の管理者さん(以下、管)にお話しいただきました
あやめ大垣は2020年6月にオープンをした事業所で、多くの利用者様を対応させていただいている事業所のひとつですのでその辺りのお話を伺いました
就労事業所からのお話がきっかけ
―――2020年6月に事業所がスタートしていますが、どのような利用者様が多いのでしょうか―――
管「就労事業所に行かれている方の支援があやめ大垣は多いように感じられます。ご本人様がお休みの時に訪問することもありますし、午前中の就労事業所に行く前や、就労先から帰宅されてから訪問させて頂くこともあります」
―――今回訪問されていた利用者様のご家族からお手紙をいただきましたが、ご本人様の訪問きっかけは何からでしたか―――
管「ある就労事業所の職員さんから『就労に来ない人がいるんだ』ということがきっかけでした。来られていない方には担当支援員さんがいらっしゃいましたので、その方と通院されていた病院の先生と連携をとり、訪問させていただくことになりました。」
「他の人と違う」は触れない、意識しない
―――その方を訪問するにあたって事業所としてどのように対応されましたか?―――
管「その方は統合失調症の方でした。また独語と衝動行動があると事前にお話を伺っておりました。実際に訪問させていただいたときには独語と衝動行動が思っていた以上にある方でした。
対面で話をしていないとき、ふと訪問の作業のため目を離した時もそれがありましたから。
ですのでおそらく就労の事業所でもですが、ご家族様以外の方と接しているときはとても我慢されていたのではないか、自分自身で無理して押さえつけていたのだと感じました。
また診断にはありませんでしたが、おそらく幻聴もあったのではないかと思います。」
他の方とは違うではなく、その人として接していく
管「就労の事業所に通っていただくために、社会復帰に向けてといったことから訪問看護に入らせていただきましたので、そのために何が出来るのかを事業所として考えていきました。
まずは独語や衝動行動については触れないでご本人様と接していきました。『そういった行動は人によってはあるもの』として訪問させていただきました。言い方をかえるとそこには触れないでコミュニケーションを取るということ。
また就労の事業所に行かれた時も事業先にいかれているかをはじめ、先方の就労事業所と連携を取らせていただき、その様子をご本人様担当の支援員さん、主治医の先生と情報共有をしていきました。
そのことからご家族様でも知らなかった日常の様子等も把握でき、ご家族様とも共有できたことはとても良かったと思います
その中で就労先にどうして行くことを拒んでいるのかを支援員さんとも相談していきました。
理由のひとつとして『就労先の業務があわないのではないか』といったことが挙げられましたから、担当支援員さんが他の業務を探してきてくださいました。
それは農業に関するもので、ご本人様にも説明会等を行うととても興味を持ってくださり、就労先をかえてみようとなりました。
就労先をかえただけで問題が解決したわけではありませんが、就労先をかえたことでご本人様が積極的になったことは事実でした。
はじめは変更された就労先の事業所さんとも連携をとりながら訪問させていただきましたが、ご本人様の就労に対しての意識がしっかりされてきたことから、徐々に訪問を減らすことができ、結果訪問看護を卒業することができました。
今後、訪問看護再開の可能性もありますが今はご自身で通われているそうです。
訪問看護を行うことで社会復帰につなげることが出来たことはとても嬉しいですし、この業務のやりがいであると感じます」
あやめ大垣の長所と今後の展望について
―――あやめ大垣としての長所、そして今後どういう事業所にしていきたいなどありましたら教えてください―――
管「あやめ大垣はその利用者様にとってどのようなサービスが一番良いのかを考えられる事業所だと思います。
行政や病院等との関係機関との連携をしていき、自分たちの訪問看護だけでなくご本人様にとって何が良いかを考えていっています。
また、看護職員としてというより、より身近な存在、家族のような存在として地域で認識していただき、ご本人様や地域を支えていける事業所になりたいと考えています」
事業所連絡先等(住所)
訪問看護ステーションあやめ大垣
〒503-0017 岐阜県大垣市中川町1丁目34-1 サンライフ中川105
電話:0584-82-0155
FAX:0584-82-0116
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