27歳から始まった母の介護
母が57歳の時に脳出血になり左半身麻痺、車いす生活になりました。私は27歳。
我が家は母子二人です。親戚も兄弟もおらず私が一人で介護をすることになりました。その頃は介護保険は確か60歳を過ぎないと使えず身体障害者の支援で過ごしていたと記憶しています。家に帰れず病院を転々とします。
私にとっても初めての介護。27歳の私の周りは介護ではなく育児をしている友人ばかり。今のようなネット社会ではなかったので情報も少なく、今思えば私は完全にパニックでした。
脳出血の場所が広すぎて手術はせずにICUにいました。周りは危篤の方たちばかり。いつも鳴っているアラーム音。別れの挨拶にくる人たちの涙に溢れているICU。
私も覚悟を決めてました。10日ぐらい経った頃に母が意識を取り戻しました。それは私がいる時に突然、起きました。目を開けた母。一番最初に発した言葉は「麻婆ナス弁当が食べたーい!」でした。
ズコーーーーーーーー!病人の母の口を思わず塞ぎました。生命力!と思ったのが忘れられません。第七波で老人ホームクラスタでコロナに感染しましたが漢方だけで回復しました。主治医は母がコロナに感染したら危ないと思っていたぐらい母に基礎疾患は悪かったみたいです。生命力!
今は孫の成長を長く見たいが故により長生きをしようとしています。生命力!私はそんな母の娘です。生命力いっぱい生きたいと思います。
ICUから普通病棟に移った後に母がすぐにしたのは宝くじを100枚買うこと。が、それはまた別のお話し。
もう一歩先に進もうと思っています。活動をサポートして頂けたらすごくすごく嬉しいです♡