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掛け持つなら、仕事は共にフリーランスで出来る物が良い

 音楽の仕事と同時に今までは接客の仕事をしていたのだが、フリーランスとアルバイトの兼業。しかし、10月からは接客の仕事を週1にして別の仕事を掛け持っている。ちなみに接客の仕事は締め日になる今月の20日で最後となる。そこからは本当のフリーランスとなる。

 私は接客のバイトを始めた段階で、少しずつ音楽の仕事を増やして、最終的に音楽家として仕事を続けていこうと予定を立てていた。しかし、現実はなかなか仕事を増やしていけない、というより増やそうとする時にバイトのシフトが邪魔をしてしまい、増やしにくい状況が続いていた。本気でやるのであれば、バイトなんてさっさと辞めるか、容赦なくシフトを削ってしまうのかもしれないが、そこまで自己中心的に動こうものなら理想のシフトを組みにくくなってきてしまうような環境だった為、強気に出にくい部分が正直あったのだ。どうしても組織に属するという事は、我儘を通そうとする人であればある程、現場の空気を悪くするし、シフトの融通が通りにくくなっている。当たり前の話である。組織で働くという事は協力プレイなので、大なり小なり我慢が必要となってくる。そこに全く我慢をせずに我儘を通そうとすれば、我慢をしている人が爆発してしまう。シフト担当が誰を守りたいのか?となったその時、我儘な人から弾くようにしていくだろう。少なくとも私がマネージャーをやっていた頃は、容赦なくヘルプに飛ばしていた。

 とはいえ、自分の仕事が最優先である事を考えた時、一定の忙しさに辿り着いた段階で、スケジュールの調整がやり難い段階に辿り着く。どうしても各々の存在在りきでシフトを組むため、誰かが時間を増やしたり削ったりすれば、誰かで調整をしなければならなくなる。そこでそれでもシフトを削るのか、スケジュールを調整して対応するのかでバイト先のシフトの優遇具合が大きく変わってしまう。

 これ以上は長くなってしまう為、本題に戻ろうと思うのだが、結果的に私はそれで7年以上今の接客の仕事を続けてきたのだが、他にも色々ともめ事も含めて考えなければならない事が多く重なった事もあり、マネージャーを降りる決意をした時点で、私は退職を決意した。

 今年に入ってから少しずつ依頼が増えていたのだが、依頼頻度が短くなっていた事もあり、中には即日対応をお願いされるケースもあった。正直な話として、接客の仕事を続けていると、即日で対応出来るスケジュールの調整は基本的に無理なのである。何故ならシフトは2週間ぐらい前に提出をしている為、そこから臨時でシフトを変えてしまうと色々交渉事が面倒になる事もあり、即日の仕事を受けにくい状況が続いていた。

 結果的にバイトを続けていたものの、そもそも掛け持つ仕事がバイトである必要が果たしてあったのか?という事は以前にも書いたように思うのだが、結果として今は掛け持つ仕事も業務委託を請け負い、私は正真正銘のフリーランスとして活動するようになったのである。

 これからフリーランスになりたい人に伝えたい事として、フリーランスは必ずしも一つの職種に絞る必要は必ずしもない。勿論その職種だけでやっていけるのであればそれがきっと一番良いと思う。だが、少しずつ仕事を増やしたり、副業みたいになってしまっており、掛け持ちをしている仕事の方が本業みたくなっているような人であれば、掛け持つ方の仕事もどうせならフリーランスを名乗れる仕事を請け負った方が確実に良い。そもそも論として、バイトを掛け持ちしている時点で安定も何もないのだから。

 そして何より、本来は伸ばしたいであろう副業化してしまった本業も、業務委託で掛け持ちをしている場合は、バイトや正社員として働いている仕事よりも確実に業務委託で請け負う仕事の方が、スケジュールの都合は付けやすい。

 勿論業務委託先のスケジュールにも寄るのだが、フリーランスは己でスケジュールを組んで、その日に行う業務を決めていく事が出来るスタイルなので、即日で作業をしたい仕事や、納期の近い仕事がある場合は、優先順位を上げたいと思う。そういった融通は確実に効く。事実私は今の業務委託先の仕事を請け負う事で、基本的な収入を確保しながら音楽活動を行う事が出来ている。週1で続けている接客の仕事も年内で終わる為、そうなればいよいよ私のスケジュールを圧迫する要因を完全に排除する事が出来るようになる。

 掛け持ちしながらフリーランスを目指している人は、業務委託の仕事も請け負う兼業型のフリーランスを目指す事を勧めたい。本当にやりたい仕事に絞り込むのは兼業型に切り替えてからでも遅くない。少なくともバイトや正社員の掛け持ちよりは絶対、夢に近づけるはずである。

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