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ライターの単価が低い理由に気づいた話

 ウェブライターをやっている人は、フリーランスや副業でやっているという人が多いと思う。仕事を探すときに文字単価を出している依頼主が多いと思うのだが、その文字単価が1円以下の仕事はやらない方がいいという記事をよく見ると思う。

 私もこれに関して思う事があって、シンプルに割に合わないという事もあるのだが、そもそも何で要求度が高い割に文字単価が低いのか?という疑問が湧いてきた。というより、ライターをやろうと思ったら、ほぼ全員思う疑問ではないだろうか?

 つい最近まで私はとあるライティングの会社にお世話になっていた時期があり、そこで業務委託としてライティングをしていた。ライターデビューという事もあって文字単価が低くてもやってみようと思ったのだが、今にして思えばそれが既に間違っていた事にも気づく。

 やはり難易度に対し、明らかに難易度が高いという事。文字単価が1円とかであればまあ、やってもいいかな?っていうぐらいの内容なのだが、それが0.25円ともなるとやはり割に合わなくなってしまう。タイピングの速度だけであれば、それでもおいしい案件ではある。しかし、構成や文章を考える時に、割に合うかというと確実に時間が無駄になるし、その業務が他の仕事の時間を奪うようになってくるので、やはり割に合わない。

 そう思って仕事をしていると、やはり作業は進まないし何より楽しく感じないのだ。というより普通に辛く感じるのである。

 そしてついに私はやる気を完全になくしてしまったのが、その依頼主の組織を改めて調べた事だ。

 会社でライターを募集するのは流石に知っていた。というより、私はその求人を見て応募をしているので当たり前である。しかし、その仕事を何処から取っているのかというのを調べてしまったのである。

 これは知らぬが仏と言うべきか、常識では?と思われるかもしれないのだが、はっきり言えばその仕事は勿論打ち合わせで貰っている仕事もあるとは思う。そこで気づいてしまったのが、その会社はクラウドワークで仕事を依頼するのではなく、クラウドワークで仕事を貰いに行っていたのである。

 要するにクラウドワーク系のサービスから仕事を取ってきて、その仕事を別のライターに振り分ける仲介者ということになる。つまり2次下請けのような状況だ。

 勿論依頼主が全くライティングをしないのかと言えばそんなことはないだろうし、校正を行っているという意味では手間をかけていると前向きに見るのであれば見る事は出来る。

 しかし、現状を考えたらピンハネしていると言ってしまえばそれまでだ。我々ライターにしてみたら現状、クラウドワークのサービスで報酬が引かれ、更に仲介手数料を引かれているようなものだから、そりゃ文字単価が0.25円まで下がるよねという話である。

 これに気づいてしまうともう申し訳ないのだが、全くライティングをやろうという気になれなくなってしまった。元々の依頼料がいくらで引き受けているのか分からないのだが、間違いなく直接仕事を受けた方が良い事は明白である。

 ペンネームでもライターの名前がちゃんと出る仕事をやったほうがいいんだろうなというのも、最近思うようになった。

 この仲介をやっているってなると、個人のライター名を出しにくいだろうね。

 文字単価が低くても、作業内容が簡単であれば受けてもいいと思う。しかし、その仕事は本当はもっと単価を上げられるような仕事である場合もあるので、受ける仕事はやはりちゃんと考えた方がいいのかもしれない。手数料を払う事になっても、確実に直接依頼主とやり取りをする仕事をやった方が収入にも実力にもなるんじゃないか。

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