場外戦
天性の、唯一無二の武器をぶつけ合ったマッチアップ。
それは、歴史的対決となった
”弱冠二十歳のパーフェクト佐々木朗希 VS 球界のリーディングヒッター吉田正尚”
を凌駕するものだろう。
”天性の怒り、変子、爆発力 VS 不屈のメンタル、突破力、1人喋り”
昨日放送されたABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」、浦川泰幸アナウンサーと珠久美穂子さんのマッチアップ。
地上波の生放送では前代未聞の場外戦。マッチアップがヒートアップし、まさかの浦川さんが退場。
以前の焚火のような「人間だもの」同様、昨日の不協和音を、新曲の歌詞を覚えるかのように、何度何度も繰り返し聴いた。
一言一句セリフを覚えるほど聴いたのに、毎回同じところで笑ってしまう。
「前も話しましたね!」という珠久さんのジャブの中に、自ら”神のストレート”のようなの中に、”神の左ストレート”のような威力を見出し、自らに浴びせる。
そのダメージを馬力に、リングを飛び出し、場外へ。
そんな荒れ果てたリングを前に、一切取り乱すことなく、御手前の”1人喋り”を展開。
慌てるどころか、いつもより落ち着いた珠久さんらしい声色で「放送事故になりますよ~」と再びパンチ!
この一言には、浦川さんのみならず、周りのスタッフさんたちも笑い声を上げた。
私も、この努めて冷静な「放送事故になりますよ~」が、ツボにドンピシャにはまった。
この場外戦はこれだけにとどまらない。
珠久さんの「今日は電話の敬語です」というコーナーに、場外からも十二分にマイクに届く大きな声で「電話だけじゃないって言っただろ!!」と魂の一撃。
私の笑いのツボは、トドメを刺された。
こんなにも聴き心地がよく、会心な不協和音があるだろうか。
この惑星中の隅から隅を探し回ってもないだろう。
浦川さんの底知れぬエネルギーと爆発力。
いったい、何を食べれば手にすることができるのだろうか。
否、ご自身も口癖のように仰るイキリ万太郎からの転落の時期が、右に出る者がいないほどのエネルギーや爆発力の充電期間となったのだろう。
そう思うと、どれだけどん底だと思ったとしても、長い目で見れば、更なる飛躍への充電期間なのかもしれない。
その意味では、人生に無駄な時間は何一つないように思える。
昨日のABCラジオ界の”トム&ジェリー”の”歴史的場外戦”から、
「人生に無駄な時間はない」
というエールのようなメッセージを感じ取った21歳。