受験
一昨日、昨日とセンター試験が行われた。
M婦人こと武川智美アナウンサーのTwitterを見ていると、中学受験も佳境を迎えているようだ。
もう1か月もしないうちに高校受験も本格化し、今度は大学の2次試験が続々と始まる。
まさに受験シーズン真っ只中の今日この頃。受験生本人はもちろんのこと、本人をバックアップする家族も気が気じゃないことだろう。
特にコロナ禍のこのご時世、受験生がいる家庭では家族全員が飲み会を自粛したり、遊びを自粛したりしているようだ。
そんな今日この頃、自分の受験期を回顧する。
中学校3年生、当時15歳の頃に迎えた高校受験。
母親のスカタンから己の精神を鍛練された受験になった。
その日は第一志望の受験。いがぐり頭の少年は、ピチピチの学ランに、ホックを開けて少々悪を気取り、眉毛をキリっと決め込み、‘‘野球部感‘‘を前面に醸し出して受験に挑んだ。
憧れの学校の受験教室に通され、緊張感が張り詰める教室の中で席に着く。
周りはビシッと姿勢を正し、参考書を読み込んでいる、見るからに賢そうな人だらけ。(一部、鼻クソをほじりながら窓の外を眺めている子もいたが。)
定時前になると、試験官が教壇に表れ、受験票を出すように指示される。
指示に従い、受験票を出そうとカバンを開けると、カバンの中の様子がおかしい。なぜか全体的に湿っている。よく見ると、カバンの下に水溜りができている!!
まさかと思い、水筒を開けてみると、パッキンが外れていた。
出かける前、「今日は、パワー出るように肉弁当やで!!肉いっぱい入れといたで!!」と、いつになく気合十分で送り出してくれた母親。
しかし、最後の詰めが甘かった。しかも、受験生には禁句の「漏れる」を体現しているカバンの中の惨劇。
受験票が無傷だったことが不幸中の幸いだ。
とは言え、15歳のまだまだ未熟な少年。試験開始直前に、激しく動揺したことは間違いない。
そんな話も、無事に合格せいた今となっては笑い話。当人の母親は、「社会とはアクシデントの連続。それのデモンストレーションや!」と笑い飛ばしている。
もし落ちていたらどうなっていたのか。そう考えると恐ろしい。
そんなこと思い返す受験シーズン。
1人でも多くの受験生が実力を発揮し、悔いのない受験を全うできることを願って。
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