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#66 万里の長城を見に行った時の話

こんにちは、上海在住のKumaです。

上海は今日もどよーんとしたお天気で、雨も降ったりやんだり。

こんな日こそ朝からのピラティスで身体ごとすっきりしてきた。

私が運動を続ける理由の一つが、
『いつまでも身軽に旅をできる身体でいたいから』
である。普段デスクワークなこともあり、努力しないとどんどん体力が落ちて行ってしまう気がする(特に下半身)からだ。

これを強く思ったきっかけがある。

2年前の夏、夫と北京に旅行に行った時のことである。

1度は見ておきたい、万里の長城

私達のメインの目的地は「万里の長城」だった。

万里の長城と一言で言っても当然とても長いので、長城に上るスポットがいくつかある。1番有名なのが「八達嶺」なのだが、同僚全員が口を揃えて”「八達嶺」には行くな”という。観光客が多く、人だけ見て帰ってくることになるから。と。

そこで勧められたのが「慕田峪」からの入り口だ。アクセスは少し悪いのだが、これが大正解。大量の人に飲まれることもなく長城を楽しむことができた。

慕田峪の入口

ながーーーーーーーい城壁の上を歩くだけと舐めてかかっていた私。

当然山の上に建設された長城なので、想像以上の急勾配が続き、眺めのいいところにたどり着くためには大量の階段を上る必要があった。

ずーーーっと続く城壁、景色は最高。

こんなヤバい壁作ろうぜって言った皇帝、相当ヤバいやつだったんだろうな・・と、もし上司がとてつもないプロジェクト始めようぜと言った時の部下である自分の気持ちと重ね合わせ、当時これを作り上げた人達への畏敬の念を抱きながら歩かずにはいられなかった。

ひーひー言いながらその眺望スポットへの階段を登り切った時、そこに涼しい顔をして景色を楽しんでいる中国人のおばあさんがいた。推定80代。
水を取り合いしてハァハァ言いながら飲んでいる我々を見たおばあさんがニヤリ。

夫と私は、感動したのである。

「こんなかっこいい老人になりたい・・・!」

体力と健康な足腰は旅行には必須。苦労して辿り着いた場所こそ一見の価値がある。
50年後もそんな感動を味わいたい、好きなところに歩いて自分の目で見られるおばあさんでいたい。

そう心に決めたのである。

万里の長城の余談

長城を登り切った後、帰り道はスライダーで滑り下りてくることができる。苦労して長城を歩き切った後に、するするっと一瞬で下りてくるなんてなんと楽なことか。

なんでも競争したがる私の夫、最速スピードで滑り下りたがったのだが、係員がスピードを出し過ぎている人は止めてくるので悔しがっていた。

ちなみに、アメリカ人夫と一緒に中国で各地に旅行に出かけると、見たことのない生き物を見るような目で見られることがある。

そしてハリウッドスターであるかのように写真を一緒に撮ってもいいかお願いされることがよくある。

万里の長城でもベンチで休憩して座っていたら、小学生の集団が「ハロー!」と夫のもとに駆け寄ってきて、一人一人握手と写真をせがまれた。交代でやるもんだから、ちょっとした列ができた。

そんな人気っぷりにまんざらでもない顔の夫。

私も外国人なんだけどな・・・と思ったり。まあ顔平たい族なのでしょうがないのである。

それにしてもやはり、万里の長城は一見の価値あり。

世界にはまだまだ素晴らしいところが沢山あるはず、いつまでも旅を楽しめるように元気な身体でいたいものである。

頤和園も素晴らしかった

最後までお読み下さりありがとうございました♪

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