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#68 大概のハプニングは人生のネタ作りと思えるようになった中国生活

こんにちは、上海在住のKumaです。

「今はベーグルが無いよ」

先日お気に入りのベーグル屋さんで言われた一言だ。

コーヒーとか飲み物系ならあるけど注文する?と呑気な言葉が続く。

ベーグル屋にベーグルが無いなんて!と腹を立てたいところだが、しょうがない。完全にベーグルになっていた胃袋を何とか切り替えた。

こういう予想通りに行かないハプニングは、この中国生活において挙げだしたら本当にキリがない。

しかし慣れとはすごいもので、ハプニングの千本ノックを食らっているうちに、ちょっとやそっとのことでは動揺しない精神力が身についたし(大袈裟)、むしろまた人に話すネタが出来てラッキー!と思えるようになった。

今日は私の数あるハプニングの中でも、まだ全てに動揺しまくっていた、上海に来たばかりの頃に起きた事件についてランキング形式で書いてみようと思う。

3位 引越し初日にトイレ詰まらせた事件

上海に来て家が見つかるまでの間は、仮住まいとしてサービスアパートメントに住んでいた。

中国では、トイレの紙は流さずに便器の隣のゴミ箱に。なんて話も聞くが、上海は流しても大丈夫。という周囲の言葉を信じ、意を決して流した初日1回目。

悲しいことに、トイレは呆気なく詰まった。修理に来たおじさんに初日から訳もわからない中国語でお前は何を流したんだ!と怒られて泣きそうだった。(今思えば怒ってたわけではないのだろう)

頼りにしていた翻訳アプリも意味不明すぎて、スクショがまだ保存してあるくらいだ。

豚の皮食べる→料理という謎の工程

2日くらいで直ると言われたトイレは結局1週間くらい直らず、最終的には部屋を変えてもらう羽目になった。

相手の言うことを鵜呑みにしないこと、言わないとフロントにトイレが壊れている事を忘れられてしまうこと。この国で受け身ではいてはいけないことを学んだ。

2位 隔離ホテルへのバス、前の車に追突事件

コロナ禍の上海に到着した初日、入国した人全員が政府指定の隔離ホテルに2週間隔離するというルールだった。空港で家の区ごとにグループが分けられてバスに乗せられる。

ただでさえどんなホテルに連れて行かれるか不安な中、ホテル行きのバスが道中で急に前の車にドンッと追突した。

ざわつく乗客達、急停車するバス。しかしアナウンスは何も無く、バスの中で待たされること約3時間。海外からの乗客はコロナになる可能性の高い"ばい菌"扱いなので、運転手まで近づくことが許されず、誰も何が起きたのか、どうなるのか確認ができない。

初日から緊張と不安で、”こんな国来るなんて言わなければ良かった”なんて心の底から後悔したが、4年後にそれを笑い話として話している日が来ているんだから人生面白い。

モバイルバッテリーの充電と、乗り物に乗る前のお手洗いは絶対に忘れないようにしようと学んだ出来事である。

1位 コロナ陽性、救急車デビューと入院事件

私の中国生活史上1番の事件は、ロックダウン中に日本から上海に戻ってきた時にコロナ陽性になり強制入院させられたことだ。

防護服を着せられ、行き先も告げられないまま救急車に乗せられ、まずは1つ目の病院で検査入院。無症状だし元気だと主張しても、陽性反応は出るわけで、再度救急車に乗せられて陽性者専用の2つ目の病院へ。

そこからは、2回連続で陰性になるまでそこの病院で収容されるのである。見知らぬ中国人と同じ部屋でただひたすら外に出られる日を待つだけの日々。終わりが見えないと人間ってどんどん病んでいくんだというのを体験した。

こんな病室に1週間以上いた

当たり前に美味しいご飯が食べられて、当たり前にシャワーが浴びられる環境のありがたみを痛いほどに感じた。(退院して家に帰ってもロックダウンのせいで、外に出られない日は続く。)

中国生活を語れるネタとは言え、これだけは2度と経験したくない。

その他にも、ベランダにハムスター落ちてきた事件、家の中浸水事件、会社のエレベーター急停止事件。など色々あるが、それはまたどこかの機会に。

けれどこれらの経験のおかげで「生きてさえいれば何とかなる」という根性も備わってきた気がする。ベーグル屋にベーグルが無いのなんて大したことないのである。

また新たなネタを見つけるべく私は今日も中国で生きるのだ。

隔離中は空を見るのが楽しみだったな

最後までお読み下さりありがとうございました♪



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