F1 Racing Championship【PS2 全タイトルレビュー】#222
ユービーアイソフトから2001年7月26日に発売されたプレイステーション2用レースシミュレーションゲームで、FIA(国際自動車連盟)の公式ライセンスを取得した作品です。このゲームは、1999年のF1シーズンを完全再現し、ドライバーやマシン、全16のサーキットが登場します。
ゲームの基本情報
発売日: 2001年7月26日
ジャンル: レースシミュレーション
発売元: ユービーアイソフト
対応機種: プレイステーション2
価格: 6,800円(税別)
メモリーカード容量: 753KB
主な特徴と内容
公式ライセンスの再現性
11チーム、22名のドライバー、16の実名サーキットを収録。
トラックのモデリングはGPSデータを基にしており、リアルな地形やレイアウトが特徴。
多彩なモード
グランプリモード: トレーニング、予選、決勝までフルで体験可能。
シングルレース: 好きなサーキットを選んでレース。
タイムアタック: 自己記録に挑戦。
ドライビングスクール: プロドライバー片山右京氏の解説付きで運転技術を学べる。
詳細なセッティング
10項目に及ぶパーツセッティングで、マシン挙動を細かく調整可能。
タイヤ温度やキャンバー角など、実車さながらの設定が楽しめる。
リアルな物理演算
F1マシンの挙動を忠実に再現。特にナロートレッドとグルーブドタイヤによるアンダーステアがリアルさを追求しています。
コースアウトした際のペナルティや挙動も、シビアに設定されています。
良い点
セッティングの自由度が高く、細かな調整が可能。
片山右京氏によるコース解説や、F1中継のようなリアルなエンジン音が好評。
コースの再現度が高く、特に鈴鹿サーキットやモナコグランプリが高評価。
悪い点
操作感が重く、初心者には難しいという意見が多数。
処理落ちが目立つ箇所(例: ブラジルGPのストレート部分)。
リプレイカメラのアングルが不評で、視点のバリエーションが少ない。
セッティングはリアルだが、細かすぎて一般プレイヤーには敷居が高いとの声も。
グラフィックは他の同時期のF1ゲームと比較してやや劣る。
総評
『F1 Racing Championship』は、セッティングの細かさやリアルな挙動を重視したF1シミュレーションです。特にF1ファンや、細かな調整を楽しみたいプレイヤーにはおすすめの作品です。一方で、操作性やグラフィックに関する課題があり、初心者やカジュアルプレイヤーには難易度が高めの内容となっています。他のF1ゲーム(EAの『F1CS2000』やSCEIの『Formula One 2001』)との比較も検討する価値があります。