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Love Songs アイドルがクラスメ〜ト【PS2 全タイトルレビュー】#180


  • ジャンル: 恋愛シミュレーション

  • 対応機種: PlayStation 2

  • 発売日: 2001年4月26日

  • プレイ人数: 1人

  • 価格: 5,800円(税別)


概要

『Love Songs アイドルがクラスメ〜ト』(ラブソングス アイドルがクラスメート)は、ディースリー・パブリッシャーが2001年4月26日に発売したPlayStation 2(PS2)用恋愛シミュレーションゲームです。この作品は、アイドルとして活躍するヒロインたちとの恋愛模様を描いた学園ドラマであり、特にパッケージ違いで3バージョン同時発売という特徴で話題を集めました。

ゲームの特徴

1. 3バージョン同時発売

  • パッケージが異なるだけでゲーム内容は同じですが、各バージョンには特定のヒロインが目立つデザインが採用されており、推しキャラクターに合わせて選べる仕様です。これが話題となり、一部のファンからはコレクターアイテムとして注目されました。

2. 芸能界が舞台の学園恋愛

  • ゲームの舞台は、アイドルや芸能人が多く在籍する「私立明光学園」。プレイヤーは新入生として入学し、日常やイベントを通してヒロインたちと親密になり、恋愛関係を築きます。

  • 学園イベントに加え、CDグランプリや撮影など、芸能界ならではの特別なシチュエーションが楽しめます。

3. ETS(エモーショナルトークシステム)

  • 「Emotional Talk System」と呼ばれるユニークな会話システムが搭載されており、○ボタンで肯定、×ボタンで否定、△ボタンで曖昧な返答を選ぶことで、自然な会話が楽しめます。このシステムは後の『ドリームクラブ』シリーズにも影響を与えています。

4. 自由度の高い日常シミュレーション

  • 各日ごとに「勉強」「運動」「アルバイト」などのコマンドを選び、主人公のステータスを成長させます。所持金を稼いでプレゼントを買うなど、プレイヤーの選択が恋愛の進展に影響します。


登場キャラクター

主要ヒロイン

  • 瀬戸綾乃(せと あやの)
    声 - 小松里賀
    売り出し中のトップアイドルで、真面目な優等生。主人公のクラスメイトであり、本作のメインヒロイン。

  • 観月唯香(みづき ゆか)
    声 - 浅井清己
    ライバル心旺盛なボーイッシュな新人アイドル。負けず嫌いな性格。

  • 橘涼子(たちばな りょうこ)
    声 - 岩崎陽子
    人気モデルで、長身かつ高飛車な性格。手芸や料理が得意。

  • 双葉理保(ふたば りほ)
    声 - 後藤邑子
    本作がデビュー作となるキャラクターで、巨乳グラビアアイドル。後のシリーズにも登場。

サブキャラクター

  • 宝条瞬(ほうじょう しゅん)
    声 - 松林大樹
    主人公の同級生で、人気俳優でもあるイケメン。女子生徒からの人気が高い。

  • 品田浩二(しなだ こうじ)
    声 - 吉水孝宏
    主人公の友人で、調子のいい性格のムードメーカー。

  • 岡村幸男(おかむら ゆきお)
    声 - 田中大文
    アイドルオタクの友人で、ヒロインたちの情報に詳しい。


システムとゲーム性

ゲーム進行

  • ゲームは3年間の高校生活をベースに進行します。特定のイベントや選択肢でヒロインとの親密度が変化し、告白やエンディングに影響します。

アルバイトと所持金

  • 所持金はアルバイトで稼ぐことができ、デートやプレゼント購入に使用。これにより、攻略の幅が広がります。

特別イベント

  • 学園祭や修学旅行に加え、芸能界ならではのCDグランプリやオーディションなど、ヒロインごとに異なるイベントが楽しめます。


評価と影響

評価点

  • キャラクターと世界観: 魅力的なアイドルヒロインたちと、芸能界の要素を取り入れた設定が好評。

  • ETSシステム: 自然な会話が可能になるシステムが、新しい恋愛ゲーム体験を提供。

課題点

  • 分岐の単調さ: コマンド選択の繰り返しが単調で、ストーリーのテンポが遅く感じるという意見も。

  • パッケージ戦略: 3バージョン同時発売がユニークではあるものの、一部からは「売り方が商業的すぎる」との批判も。


総評

『Love Songs アイドルがクラスメ〜ト』は、学園生活と芸能界の融合をテーマにした恋愛シミュレーションゲームとして、アイドルとの恋愛や特別なイベントを楽しむことができます。独特のETSシステムや、多彩なヒロインたちとの交流が魅力で、恋愛ゲーム初心者にもおすすめの作品です。

パッケージ違いの3バージョン同時発売や、後の廉価版『ラブ★ソングス♪』のリリースなど、商業戦略でも話題となり、ディースリー・パブリッシャーの恋愛ゲーム路線を象徴するタイトルの1つとなりました。

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