見出し画像

第4節 浦和レッズ戦(3/14)Review

「Just play our football.」

「自分たちのサッカーをしよう」ボスのインタビューでも度々登場するこの言葉通りの90分であった。ボス就任2年目、15シーズンぶりにJ1優勝を果たした2019年。そのシーズンを彷彿とさせるようなアタッキング・フットボールで浦和を圧倒した今節のマリノスについて、振り返っていく。

・スタメン発表

前節の福岡戦からの変更点は両SB、そしてボランチに入った#24岩田智輝。松原、浦和GK西川周作と合わせ3人大分出身者が揃う。2戦3発、絶好調の#38前田大然は今日もCFで起用。

・試合詳細

3試合連続の3ゴール、そして今季初のクリーンシートで連勝!後半10分の小池のゴールはマリノスのJリーグ通算1500ゴール目のメモリアルゴールとなった。
細かいスタッツは以下の通り。

シュート数では圧倒したものの、マリノスにしては珍しくボール支配率で負け、パス成功数でもほぼ互角の数値となった。ただ、これは狙い通りの展開であったと考えられる。

・マリノスの守備時の狙い

今節のマリノスは、前節までと比べると明らかに守備時のライン設定を高くして、プレス開始はGKからと、浦和にボールを繋がせないことを狙った。浦和がチームとして未完成であったこともあり、(それを踏まえてのハイプレスでもあったか)明らかに浦和側のパスミスや、マリノスの高い位置でのボール奪取によるショートカウンターが目立った。プレス役の先鋒となったのは前田、マルコス。この2人で浦和のCB、GKから自由を奪い、苦し紛れに出されたパスを扇原などが狙う形により、チャンスを生み出した。前半26分の2点目は、この狙いがはっきり出たゴールであった。

・マリノスの攻撃時の狙い

攻撃時の狙いは相手SB裏のスペース、ギャップを通すパス。得意ではないビルドアップの形よりも縦に速く攻める姿勢をとったことは、2019を思い出させた。縦パスが入った後のフォローに関しては前半は少しパスのズレなどミスがあったが、後半は45分ごろのシーンに代表されるように綺麗なダイレクトでのパス回しからのチャンスクリエイトが多く、チームとしての急速な伸びが感じられた。

・今節のMVP

今日の2発で3戦連発、今季5点目で得点ランキング首位に浮上した前田大然が素晴らしすぎたのは、誰の目に見ても明らか。前半だけでスプリント31回を記録(2位の選手の2倍)した絶好調の韋駄天は、完全に覚醒したと言える。ただ、個人的にもう1人挙げるとするならば、メモリアルゴールの男、小池龍太。前半20分過ぎのティーラトンの負傷でスクランブルの形での出場となったが、豊富な運動量と安定感でチームをさらに勢いづけた。3点目はサイドバックでありながらカウンターを完結させ、ゴールパフォーマンス?もきれいに決めた。

・次節に向け

次は水曜日、ホームで徳島戦。開幕4戦の勝ち点は優勝した一昨年と同じであるためスタートダッシュは上々であると言える一方、開幕5連勝の川崎、4連勝の名古屋に食らいついていくためにも確実に勝ちを積み重ねたい。注目は今節はベンチから外れた樺山。プロ初ゴールに飢えるルーキーは今節の結果を受けて燃えているはずだ。


今節の振り返りは以上です!ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!