中国
人間が多すぎる→資源が枯渇している
アジア→稲作
ヨーロッパ→小麦
「連作障害」同じ作物を毎年植えると、土地がやせて生育が悪くなる。小麦を収穫したら翌年は羊などを放牧し、その翌年は休耕することで地力を保つしかなかった。一方で水田は水と一緒に土壌に溜まった毒素を洗い流すから連作障害とは無縁。二毛作、三毛作が可能。アジアでは人口が増えた。
需要と供給の法則
ヨーロッパには人が少ない
→人間の価値が高い
→人権思想が生まれる
全ての人間は神から与えられた平等の権利を有している
きっかけ:17世紀に大流行したペスト
ヨーロッパの人口が激減し、領主は以前のように農民を奴隷扱いしなくなった。待遇に不満があれば、彼らはさっさと農地を捨てて別の領主のもとに行ってしまう。
きっかけ:産業革命
農村から都市の工場に人々が移動することであらゆる産業で人手が足りなくなった。それを解決するために植民地の獲得が始まったのだが、それと同時に「人権」が広く社会に受け入れられていく。
荒くれ者が集う中国のフロンティアで生き抜くためには共同体が必要
→自分が生まれ育った土地(郷党)による共同体
→他の郷党メンバーと繋がるために苗字と血統で繋がる宗族の共同体も
この人的ネットワークが中国社会を理解するキーワード「関係(グワンシ)」
日本人→定住、家意識、場所が先行、流動性が低い
中国人→広大な土地では流浪が避けられない、人的ネットワークを使って少しでも有利な場所に宗族を利用して暮らしを立てるのが最も効果的な生存戦略
中国はグワンシの社会…幇を結んだ相手との親密な関係。人間関係を「自己人(ズージーレン)」と「外人(ワイレン)」に分ける。
日本…安心は共同体からもたらされる
共同体のルール優先→近代化に成功
中国…共同体のルールをグワンシが上回る
グワンシを失うことは全ての社会資本を失うこと。共同体を追放されてもグワンシから仕事を紹介して貰えばいい。
このように中国は歴史的・文化的要因から社会的資源としての「信頼=絆」が常に不足していた。
全ての人が郷党や宗族に加われるわけではなく、たった1人で放り出されてしまった「寄る辺なき弱者」を受け入れたのが宗教組織だった。
中国にはなぜヤクザ組織が存在しないか
→中国共産党が犯罪組織だから