健康診断の受診率を向上させるためには③〜効果的な受診勧奨のメッセージ〜
こんにちは!
札場(フダバ)と申します。
いつも記事を拝見いただきありがとうございます。
今回は、受診率を向上させるための効果的なメッセージについて説明していきます。
前回までは、マーケティングを中心に解説してきました。では効果的なメッセージとは具体的にどのような内容なのかについて、説明していきます。
それではどうぞ!!
効果的なメッセージとは
健康診断における受診勧奨に関して、メッセージは必要不可欠になります。
効果的なメッセージとは、メッセージをシンプルにし必要な情報を適切に伝え、行動変容を促せる内容であることが重要です。
内容に入る前に、マーケティング等の全体像を理解してから読みたい方は、以下の記事をご覧ください。
14文字ルール
皆さんご存知、日本最大級のポータルサイト「Yahoo!JAPAN」があります。このサイトを開いてまず目に入るのは、ヤフートピックスですが、13文字の見出し(半角含めて13.5文字)になっています。見出し作成はいかにユーザーに記事を読んでもらえるかが左右されるところですので、参考にしてみるのもいいのではないでしょうか。
なぜメッセージが重要
以下の図を確認いただければと思います。
上の図から分かることは、メッセージが届きにくい状態になっています。とりあえず情報発信を実施すれば、誰かに届く訳ではありません。
その為、誰に何を届けるかが非常に重要になっています。セグメンテーション(対象の細分化)があり、それぞれの⼈の気持ちに響くメッセージを届ける重要性をご理解いただけるかと思います。
選択的注意とは
選択的注意(Selective attention)とは、多くの情報の中から、特定の情報に対して選択的に注意を向けることです。
言い換えると、人は自分に興味がある内容しか、目に入りません。
ここで重要なことは、メッセージを作成する際は、興味があるであろう内容をシンプルに伝える必要があります。
効果的なメッセージ
上記でも述べたように、ニーズに合ったメッセージを未受診者様に届ける必要があります。
以下は、がん検診未受診者のインサイトと受診⾏動に効果的なメッセージを表している図になります。
効果的なメッセージの内容が変わっていることが確認できるかと思います。関心度合いによって、インサイトは異なり、インサイトが異なれば伝えるべきメッセージも変える必要がありますね。
以下により詳細なイメージ画像を載せております。
以下の記事にて他の事例も載せていますので、気になる方はご覧ください。
まとめ
今回は、受診率向上に対して効果的なメッセージについて説明いたしました。
メッセージの重要性をご理解いただけると幸いです。
またメッセージを届けるのが最終目標ではなく、行動変容を促すまでが目標になります。
効果的なメッセージは、受診率向上に大きな変化をもたらしますので、是非検討してみてはいかがでしょうか。
弊社でも受診率向上のサポートを実施しておりますので、お困りの施設様や気になる方はお気軽にご連絡ください。
札場
Tel:06-6123-8162
Email:m.fudaba@altura.co.jp
参考サイト・資料
ナッジ理論を活用した未受診対策
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/ganseikatsu/files/20190830kensyu_07_tajima.pdf
⾏動科学やナッジ、ソーシャルマーケティングを活⽤した がん検診受診勧奨の取り組み
https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/000514745.pdf
受診率向上施策ハンドブック
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/handbook_tanP_180113.pdf