北国農家の冬の過ごし方
こんにちは。
北海道上川郡にて農業家をしているfarm_310です。
これから新規就農をしようと考えている方に私の体験談を通し、参考にして頂けたらと思い、色々お話させて頂いてます。
勿論、農業者以外の方も、あまり知る機会がない世界を楽しんで貰えたら幸いです。
お話の前に、
ザックリと私の人となりを知って頂くうえで、半生を語りますと・・
・生まれ~高校まで北海道旭川市で過ごし、ロックバンドに憧れを抱く。
・大学進学を建前にバンドデビューを目指し上京。
・夢破れ、縁のあった東京の楽器店(ギターやベースなど)にて勤務。
・十数年勤務した後、農業に興味を抱き、退職。
・生まれた旭川市近郊の上川郡某所で農業研修開始~独立し現在に至る。
とまぁこんな感じです。
私が住む地域は、北海道の中でも豪雪地帯にあたります。
その為、殆どの農業者は冬の間、農閑期となります。
今回はこの農閑期の過ごし方について触れてみようと思います。
私が農業研修に入る前の面接で、
「北海道は冬、
ずっと休みだから良いよ」
などと言われたものです。
しかし、それって収入も無いってコトなんです。。
なので、冬は本業とは違う仕事をする兼業農家さん、結構多いんです。
私も、もれなくそうです。
新規就農を考えている方からすると、
「冬に別で働く」と聞くと、
ネガティブに捉えるかもしれませんね。
だって、農業をしたいと飛び込んだ結果、冬に別仕事をしないといけないなんて、本末転倒な気が。。
私も新規就農を志し、研修場所を探していた頃は
「通年農業やってたほうが良いな」
と、考えていました。
しかし、今となっては、
「冬に本業がオフで良いかも」
と考えを改めています。
それは何故か・・
①1年を客観的に振り返れる
②別で働くコトにて人脈が増える
私の場合はこんなトコです。
具体的に解説すると、
①シーズンを客観的に振り返れる
私は主にキュウリを栽培しており、3月中頃から動き出し、11月アタマには片付け含め終了します。
11月~2月の4ヶ月間はフリーになります。
時間にゆとりが出来ると、色々見えてくるものがありまして。。
私の場合、今シーズンの作業面での反省点を書き出してます。
おそらく、通年農業をやれる環境でしたら、常に作業に追われ、私の場合、中々振り返る時間、取れないと思っています。
ましてや、技術/経験が乏しい新規就農者が、独立後じっくり勉強出来る時間を取るのは至難だと思うのです。
そういった面で、
・どうして病害虫が発生したのか
・生育のバラツキはどうして起こるのか
・灌水量はどうだったか
などなど、挙げればキリはないですが、気になる点と改善策を調べ、翌年に備えるようにしています。
あ、コレは、毎日作業日誌をつけておくコトが、必須ですが。。
②別で働くコトにて人脈が増える
新規就農を志す方に安心して頂きたいのは、北海道で農家としてだけで、食べていくことは可能だと思います。
あ、派手な生活さえしなければ、、、ですがね。
では、なぜ働くかと言いますと・・
私の場合、
人の輪が広がるからです。
北国の冬は季節労働と言われるその時期ならではの仕事が存在します。
主に
除雪作業員
スキー場係員
などがそれに該当します。
こういった仕事に来る方は、同業関連者が多い傾向にあります。
そうなると、職場が、色々な情報交換をする交流場所と化すんですね。
これが新規就農者からすると、タメになる話か多いんですよね。
勿論、仕事はちゃんとしてますよ。。
時に、私のような新規就農者には、
「使ってない資材いる?」
など不足しているものを頂けたり、有り難いお話を頂くことも。
全員が全員そうとは限りませんが、、
そういった出会いがあると思うと、冬仕事に対しても、多少前向きになりませんか?
如何でしょうか?
北海道は広いので、地域ごとで営農スタイルは違うとは思いますが、、
農繁期で常に追われるわけではなく、オフがある営農スタイルもなかなか、悪くないですよ。
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