人を救う人
お風呂上がりにスマホを開いて通知を見た瞬間「あ、泣くわ」と思った。SixTONESのLifetimeは良い曲だし、SixTONESのMVにハズレは無いし、何より私は2日前に「うつ」だと診断された。
うつ病について、多分というか絶対そうだろうなとわかってはいたがいざそう言われるとひどく落ち込んだ。「お先真っ暗」とはまさにこのことで、目の前が何も見えなくなった気分だった。どうしよう、人生。私はこれから何をして生きていけばいいのだろう。
YouTubeを開いてMVを見た。濡れた髪からTシャツに雫がぽたぽた落ちていた。タオルで口を覆い、声を押し殺しながら肩を震わせて号泣した私の画はさながら有名バンドのMVのようだったと思う。
「一緒にいよう 何もかもうまくいく」
「明日へ進めない時には僕を頼っていいから」
私に言われてるみたい、じゃなくて
本当に私に言っていた。
SixTONESは本気でファンに共に生きようと伝えている。本物の言葉だった。
あるライブ終わり、SixTONESのことが大好きで大好きでたまらなく、「SixTONESは人生かけてSixTONESをしてくれているのに私は人生かけて応援しなくていいのだろうか?」と思ったことがある。友だちに言ったら引かれたし実際に人生をかけることはできていないが、その気持ちを肯定されたような気がした。
生きる理由がアイドルでもいい。
私の未来は真っ暗だけどSixTONESの未来は明るい。それでいい。
でもSixTONESは「君と描く未来は輝き続けてるんだ」と言う。私たちと未来を描こうとしてくれている。一緒に生きていこうって言ってくれる。こんなに優しい歌はないと思った。
MVの解釈とかSixTONESの成り立ちがどうとかそんなのどうでもいい。ただ6人でLifetimeを歌ってくれるだけでいい。これからもSixTONESがSixTONESでありつづけますように。