#202_「マスクのせいで美人(イケメン)が増えた説」から学ぶこと
このご時世でマスクをつけて歩くことが日常となり、街で見かける人もみなマスクをしているこの状況で、「なんだか美人(イケメン)が増えた気がする」というのは最近よく耳にする説ですが、この説が真であるとすると、この点からは相当重要なことが学べるような気がします。
つまり、マスクをしていると当然ながら目元しか見えず、口元が隠されて見えないわけですが、それでも容貌を認知できるということは、見る人の中で、その隠されて見えない部分を、自分の中で(無意識に)補完しているということです。
かつその結果、美人(イケメン)として認識するということは、その補完の中身は、自分にとって好ましい内容であるということですね。
では、マスクを外したらどうなるか。おそらくちょっとがっかり(?)したりするのでしょう。まあ多少、あれっ?とは思うのかもしれません。
ということは、他者からどう見られるか、他者からの評価を考えるにあたり、「自分の全部を見せる必要はなく、それはむしろマイナスであり、多少見えない(見せない)部分を持っておいた方がよい」ということがいえるのかもしれません。
要するに、ポイントとなる部分をいくつか提示すれば、あとは見る人の側で、実際にどうであるかとは関係なく、無意識に(かつ好ましい方向で)全体を補完してくれるので、それに委ねてしまった方がよい、ということだと思います。
これも認知バイアスの一種だと思いますが、興味深いところです。
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