#85_サンタとむちうちおじさん
今日はクリスマス・イブですので、子どもたちはサンタを待ちわびていることでしょう。それなのにこのタイトルはだいぶひどい感じですが、これにはりっぱな歴史があります。
私が昔読んだ本によれば。サンタ・クロースには原型があり、昔、セント・ニコラス(聖ニコラス)という司教がいて、子どもたちに贈り物をあげるのでとても人気があったとのこと。そのセント・ニコラスが亡くなった12月6日は、その後セント・ニコラスの日と呼ばれ、その日、セント・ニコラスは、ロバに乗ってごほうびの袋を持ってやってきます。ただし、手には木でできたムチをもっていて、悪い子にはこっちのごほうびをあげたそうです。
そして中には、自分でムチをもつのではなく、おともに「むちうちおじさん」を連れてくるセント・ニコラスもいたとのこと。
(ちなみに、12月6日はその後、キリスト教の影響で、イエスの誕生日とされている12月25日とむすびついていったようです。)
実はこの話には、証拠があります。ドイツとかのサンタの人形を見ると、なぜか、木でできたムチをもっているものがあるんですよね。
普通に考えると明らかに妙ですが、これは、きっと、「セント・ニコラス」と「むちうちおじさん」のなごりなのでしょう。こういうところに、歴史の痕跡が残っているのは、ほんとうにおもしろいと思います。