江戸前エルフを語る #2
テレビアニメ「江戸前エルフ」を語る。
前回第1話を紹介してみて、この調子で全話勝手にオーディオコメンタリーしてみようと思い立つ。
今回は第2話「いこうぜ、もんじゃストリート」。
Aパートはカエル戦車とイケメンこまちゃんの話、Bパートはエルダと仲良し姉妹でもんじゃを食べに行く話。江戸前エルフといえばの日常回、飯テロ回。
・アバン
「東京都中央区月島〜祀られたるこの御神体は、異世界から召喚されすっかり引きこもったエルフでした」
江戸前エルフ、各話が始まるときの決まり文句。小糸役の尾崎由香さんが口調、声のトーンを緩急自在にコントロールし、場面を演出する。
「パ、パパイヤ?!フルーツで佃煮が作れるのかあ!?」
小糸がエルダの口調を真似する貴重なシーン。ちゃんと感情込めて言って、とお願いしたらその通りに言ってくれるあたり小糸もエルダに甘い。
豊洲市場が映るシーン
アニメにそんなに詳しくないが、豊洲市場の外観が映しているのは珍しいと感じた。月島だけでなく近隣エリアも生活圏なんだなと感じさせる何気ない一コマ。
「ハシルノガハヤイヨ」
アニメオリジナルの小糸bot。原作からこの表現を生み出したのは天才としか思えない。
佃煮を熱く語るエルダ
登場人物やうんちくの紹介は流れるテロップを使っている。安齋剛文監督がこのテロップはニコニコ動画のコメントを意識していて、パソコンばっかり見てるエルダに合ってると言っていたが、まさにその通りだと思う。
「エルダ様、興奮すると耳がピコピコ動くんだ」
「エルダ、こんなに喋ることあるんだ」
上が小柚子のセリフで、下が小糸のセリフ。原作では、上のセリフを小糸が喋っている。下のセリフはアニメオリジナル。
耳がピコピコ動くんだ、を小柚子の声で聴くとエルダに不思議と愛着が湧く。
マシンガントークを繰り広げるエルダの長セリフを途中でぶった斬ってOPへ。このパターンの入り方はこの後何回か出てくる。
・Aパート
「まっ、小糸はちょっと太ったくらいが可愛いけどな」
こまちゃんのイケメンセリフその1。ハキハキしながら少し低音が混じる美声でこの言葉を言われたら、それはキュンと来るよね。
ちなみに精霊に意志があって話せることが分かるシーンでもあるが、この精霊が原作でも人間臭くて可愛くて好き。
「ご、ご苦労様です…」
お馴染みお届け物のシーン。消え入りそうなエルダの声が引きこもり感1000%。受領印のハンコは実印らしい。この印鑑グッズ展開してくれないかな、販売されてるのかな。
カエル戦車の外箱に興奮するエルダ
口を尖られて耳をピコピコさせるエルダのデフォルメ絵がアニメの中で一番好き。
「だってわたし、神様だし!」
御神体だから必ずカエルパンツァーを引き当てると啖呵を切るエルダ。この後三連続でオタマジャイロとなり神通力がないことを示したが、エルダは御神体であっても神様(神格)ではないということを意識させられたセリフ。
「カエルパンツァー!!!…あぁ〜〜〜」
三連続オタマジャイロを引き当て倒れ込むエルダ。小清水さんが御神体ラジオで「カエルパン『ツァー』」と「あぁ〜」の音は同じにするように拘ったと話されていた。なるほど確かに。
「やっぱ耳なげえ〜www」
こまちゃんがエルダと初対面した時に思わず一言。思ったことはなんでも口に出すこまちゃんの性格が、原作では後に「粋か野暮か」判定大会につながる。
「エルダ様はそんなに綺麗なんだから、もっとみんなに見せびらかせよ」
「また会いに来るぜ。いいだろう?」
こまちゃん2回目のイケメンセリフ。さりげなく高耳様からエルダ様に呼び名を変えている。当初警戒していたエルダも無事陥落。絶妙な距離の縮め方。さすがこまちゃん。
・Bパート
佃煮、もんじゃ焼き論争
月島のソウルフードといえばで、エルダは佃煮、小糸はもんじゃ焼きを推す場面。江戸時代の知識を持ち出すエルダに、もち明太チーズとクラムチャウダーもんじゃで対抗する小糸。最後は食欲に勝てずエルダはもんじゃの軍門に降る。
「だから、今日は、一緒に食べよう!」
「き、今日くらいは…が、外食もいいかもな」
小柚子に誘われてもんじゃ焼きを食べに行くエルダ。原作では、この後もたまに3人で外食に行く日があるのか、エルダが自分のカレンダーに大事そうに外食の予定を書いている場面がある。
もんべえでの食事シーン
かどちゃん登場。江戸前エルフの楽しみ、飯テロシーンの一つ。人見知りのエルダのために貸し切りにしておく心遣い。
もんじゃのあまりの美味しさに思わずエルダは柏手を打つ。もんじゃ10人前を完食し、暴食のエルダここに爆誕。
「新メニューできた!ありがとうエルダ様!」
「うん。こちらこそ美味しかった。ありがとう小柚子」
エルダのアイディアでもんじゃの新メニューが浮かび喜ぶ小柚子。そして、真の通った声で心からのありがとうを言うエルダ。ここで二人は打ち解けて、本当の家族のような存在になったと感じる。
幕開け、顔見せの第1話が終わり、第2話はゆったり落ち着いた日常回。ある意味アニメ江戸前エルフの物語はこの話数から始まると言えるのかもしれない。
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