自分ばっか食べてないで少しは手伝ったらどうなのよっ!!

鍬(クワ)で土を掘り返していると、すぐにイソヒヨドリが寄ってきます。

家や庭木など、人の生活圏に縄張りを作ることも珍しくないです。むしろ積極的です。
小型にしては大きめ、スラッと流れるようなシルエットは本当に美しい造形美。
七色に輝く艶のある羽毛と、美しい声で歌うのが特徴です(歌うのは♂)。
因みに、雌はとても地味な色をしています。でも、オスよりしっかりしててたくましいんです。

近くに来てくれたのは、お顔が凛々しい雌のイソヒヨでした。土を掘る私の周りをぴょんぴょん跳ね回りながら、ジーッと様子を伺います。

たまに、ミミズなどが顔を覗かせる時があると、すぐさま飛び込んできて咥えて行きます。
遠くから、雛鳥がキャッキャッと喜ぶ声が。
今は子育て真っ最中。お母さんは「使えるものは何でも使う」覚悟です。
普段は怖がって近づいてきませんが、この時ばかりは必死。どれだけ人間が怖くても、子の為に死ぬ覚悟です。

戻って来て、咥えて飛んでいく。
暫く繰り返していると、オスが来ました。
メスは、チラッと見るだけで、余り気にしてないようでした。夫婦のようです。

メスは、餌を見つけては子どもたちに持って行きます。
オスは、側で様子を見ていましたが、メスが居ない間に自分だけ餌を食べていました。

何度目かの時、ミミズを食べようと咥えたその時!
ちょうど帰って来たメスに見られてしまいました。

メスは、ミミズを咥えているオスの横にスッと降り立ち、顔を覗きました。
オスは、咥えたまま固まってしまいました。
(・∀・)ジー (゚ω゚;)…汗汗汗

怒ったメスがオスに詰め寄り、後ずさるオスを突っつきます。
(((((#・∀・)オイテメー (((((゚ω゚;)オ、オチツケ…

その後がもう大変!!

メスはオスに飛びかかり、しつこく追いかけ回しました。
オスは咥えたミミズを落として逃げて行きました。

ひと通り追いかけ回した後、戻ってきて、落ちてたミミズを咥えて持って行きました。
遠くで子どもたちがキャッキャッと喜んでいました。

母は強し、恐るべし…

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