初フライトはPC24 最高の環境でグダグダ
初フライトの祈念すべき日は2022年6月22日!
え!アメリカに着いたの6月20日だけど!
まさか最初の投稿がフライトのことになるとは。。。
というのも私が思っていた「普通」はグランドスクールがあって、シミュレーター訓練があって、試験があって、という流れで初フライトと思っていたからです。
その初フライトは最高の環境で最悪の出来でした(汗)
最高の環境というのは、外国人としてビザのスポンサーにまでなってくれたAirSmartのCEO兼運航部長のTommyが機長、しかもAirSmartの保有するジェット機のPC24という最高のお膳立て。
Tommyのお父さんはBobbieと言って私を崖っぷちから救ってくれた恩人。日米プロパイロット資格取得後に仕事がない時代(1995年)に米軍嘉手納基地で教官として採用してくれたのがBobbie。そのプロパイロットの最初のフライトがBobbieとの教官審査フライト。しかも地元沖縄上空を飛ぶという最高の環境でした。
今度はその息子のTommyとアメリカ最初のプロパイロットしてのフライト。本当に感慨深いです。今は亡きBobbieもきっと喜んでいると思います。
フライトのルートはノースラスベガス空港を出てすぐお隣のラスベガス国際空港。上がったと思ったらすぐ降りるので何がなりやら全く意味不明状態。そこでパッセンジャーを拾って向かった先がジョンウエイン空港。ロサンゼルス国際空港が近くにある超過密な空域なので航空無線が超超超早い。
KVGT-KLASがたったの6分!KLAS-KSANが48分で、KSNA-KVGTが54分。
右席で無線担当というお仕事をいただき挑戦したのですが、計器飛行の教官資格や計器飛行の試験官の仕事をしていた経験を全てぶち壊すようなお粗末さ。しばらく飛んでいないと耳も口も錆ついて、錆びついた水道から錆どこか水も出ないというくらい、とにかくひどい状態というのが正直なところです。
TommyからClass Aの高高度を飛ぶのはエアラインやチャーターなどプロしかいない。しかもどちらもClass Bという超過密空域だから瞬時に正確に受け答えをしないとだめ!とダメ出しをされる始末。
もう身も心もボロボロになっていたのですが、せっかくの初フライトなので、少し落ち着いた帰りの巡航中に記念写真を撮りました。
Tommyから「しばらくは耳と口が慣れてないから大変だろうけど、今までの経験があるし、ここアメリカに来て毎日その環境にいるからすぐ慣れるよ」と慰めてもらい終了。
翌日は別のキャプテンと西海岸から東海岸への長距離フライトの1泊のトリップが入ってる。飛行機乗れるのにこんな憂鬱な気持ちは初めてかも。というのが初日の感想です。
しかもこの記事を書いているのは初フライトから3週間経った7月9日。とにかくハードは3週間でした。
続く