フライトシミュレーター真面目な活用法④
シミュレーターで一人でInstrumentの練習をする脳トレの話をしたのが前回の記事
携帯からでもApproach Platesをいつでも見れるので、いつでもどこでも脳トレができる。
今回はフライト編
実際の操縦(一人フライト編)
Initial Approach Fix(IAF)の前(数マイルか10数マイルは慣れ次第)で飛行機をセットし、フリーズを解除した後にアビオニクスの設定やアプローチブリーフィングを開始。決してポーズして準備するというシミュレーターにありがちなことはしないこと。
これも数をこなせばApproach BriefingやAvionics Setupの所要時間が短くなるし、本当に頭に入れておく情報とチラッとみる場所がわかる情報との違いもわかるようになる。頭の中に三次元でアプローチの全容がイメージできるようになる。これも脳トレ。なので飛行機をセットする場所もIAFにどんどん近づいていくはず。
天候設定はミニマム値の上下になるようにランダム設定しておくと、アプローチのタイミングで本当にどうなるか分からない臨場感も楽しめる(笑)
着陸かMissed Approachか?Missed Approachの場合ホールドするのか計画したAlternateに向かうのか?
飛行機をセットして開始する際の燃料量もどんどん減らしてギリギリの判断を迫られる状況をセットしてもいい。
ここまでは自分の都合でいくらでもできる方法。
実際の操縦(管制官との交信編)
PilotEdgeをFSOパイロット留学アカデミーでは採用している。フライトプランを入れる作業と管制官との交信、そして他機情報を目と耳から取り入れて管制官の指示を予想する、という実フライトとほぼ同じ環境で訓練できる優れもの。
管制官はアメリカ人、他機はアメリカ人を中心として色々な国の英語が飛び交う環境はまるでアメリカでフライトしているかの錯覚に陥る。というほどリアルなフライトが可能。
なので英語ができないと実フライトと同じように困ると思う。
一度英語が苦手な訓練生とタッチアンドゴーをしている際に私がトイレで少し離席しているときに英語がわからなかった訓練生に対してイラついた管制官から「Instructor there?」と質問されたこともあった。実フライトと一緒。訓練生は「He went to restroom」って回答したことを後から聞いた(笑)
前述したフルアプローチのように空中スタートはできないのが時間を節約するデメリットであるが、一方で地上から全ての作業をやるというリアル感を高めるには最高のツールである。
フライトプランを入れる(入れることが実施条件なので)
クリアランスをもらう
離陸そして無線
Multiple ApproachでもFull ApproachでもRadar Vectorでも好きな方をリクエストしたらいい。
これらのやり方を組み合わせ、しかも色々な場所やタイプのアプローチを組み合わせた方法をFSOパイロット留学アカデミーでは提供している。
次回はその中身を紹介します。