海外航空留学で成功するための事前準備には何がどの程度必要なのか?
何を持って成功と定義するかは各自異なるでしょうが、私なりの定義はこうです。プロパイロットを目指す航空留学であれば、
投資に見合ったリターンが望めること!
リターンとはお金と飛行時間とその過程で得られる経験やネットワーク!
プロパイロットを目指しての海外航空留学は時間も資金もかかる相当大きな投資です。航空留学で資格取得だけではなく、職業として実践することができることが必要な条件だと思います。
留学期間で資金の回収
実践で経験をつける
現地でのネットワークを広げる
活躍の舞台を世界に広げることができるようにする
これらができることを目指しませんか!
4年間という航空留学で上の4つが実現できる理由がこれです。
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プライベートチャーター需要とパイロット需要は想像を遥かに超えていた
就労許可と飛行時間があればプライベートジェット機のパイロットになることが可能!と書きました。当事者として(会社側)採用したいと言っているのです!
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飛行時間を稼ぐには教官職がベスト!ただし資格取得だけのフライトスクールだと後悔する。しっかり就労許可がもらえる方法を取らないと仕事ができない!と書きました。当事者として(スクール側)採用したいと言っているのです!
就労ができる方法がこれです。
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全米で同じ方法をやっているところを探し見つけ挑戦するのもよし!少なくともラスベガスではこの方法をとっています。
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短大留学がコスパがいいってこと知ってましたか?短大からチャーターパイロットになれるって知ってましたか?ただし普通に短大留学してたらそんな恩恵は受けられない!そんな情報が出回っていないけど実際にできる仕組みを紹介しました。当事者のチャーター会社から受け入れを表明していることをネット上では出てこない話。
以上の夢のような世界を経験するにはそれ相当の準備が必要と書きました。
特に最初のステップである短大留学一年目はフライトスクールでのパイロット訓練を同時受けるダブルスクール!これはきつい!ここを乗り切れないとその次が進めないという事実。現地学生訓練生の実例紹介です。
だから留学前の準備を徹底しましょうというお話です。
何をどれくらい?という具体的なお話をしていきます。
前提条件としてアメリカで働くことができない(就労許可を持たない)方を対象としています。そのような方々が冒頭書いたリターンを得るための方法として書いています。現地で働ける方は現地で働きながら少しずつ資格取得を目指すことが可能です。現地のアメリカ人のように。すぐに渡米してください!このブログは読まなくて結構です(笑)
免許を既にお持ちの方々については、保有する資格や経験によって異なりますが、このブログで書いてある内容のレベルができるかどうかを自己判断してみてください。
FAA Private PilotとInstrument Ratingの合格レベルが基準
学科試験合格レベル
PrivateとInstrumentの二つの資格の実技試験合格レベル(オーラル試験とフライト試験の2種類)
渡米前にそこまで必要か?!やらなくとも免許は取れる!という声が聞こえてきそうですが、事実このレベルを修了した訓練生達の声が全てです。
これだけやっても渡米初年度は大変だった!
何時間くらい費やしたのか?
1500時間の勉強時間
航空知識ゼロの方を想定して玉那覇の過去の教育経験からはじき出した数字です。周りにCFI(フライトインストラクター資格)を取得された方で、過去を振り返ってPrivate PIlotとInstrument Ratingを勉強した時間数を聞いてみてください。もしくは、これくらいやればよかったなどの意見がもらえるとも思います。CFIを取らずPrivate PilotやInstrument Ratingだけだとこの数字情報が違ってきますので注意してください。何が言いたいかというと、目指すところがCFIだと基礎課程での勉強時間が違うのです。
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1日4~5時間やっても1年かかる計算。経験した訓練生は1日10時間の集中合宿訓練で5ヶ月で修了です。
理想的には高校生活が始まるタイミングで開始して、一日2時間程度、3年間で修了して、アメリカ短期大学航空留学です。
社会人がそのくらいの準備期間で渡米でもいいでしょう。
むしろ社会人であれば、覚悟を決めるためにも、アメリカに語学留学で1年間通いながら準備をする方法が「半強制的な英語勉強とパイロット勉強の修行に身をおく」として最高の環境かもしれません。
いずれにしても1500時間の勉強をする時間を確保してください。
それではその1500時間の内訳を解説していきます。先に結論を言うと自習やアウトプットをする復習会の時間が大半を占めています。一つ学んだら5~10倍アウトプットするイメージです。
ビデオ講座
Rod Machado氏の教材がTama-Methodの指定教材です。訓練生としても教官としてもお勧めできる教材です。
どこのスクールでも普通にやっているビデオ講座です。一度ビデオ教材を購入すると何度でも繰り返し見れる意味ではコスパも良く、最初の勉強スタイルとして一般的にどこでもどの業界でも活用されている方法です。
【有資格者】それらを教えられるレベルになる意識で勉強してください。
テキスト自習
FAA発行テキスト類です。全てはここから始まります。
どこのスクールでも採用している正規教科書とも言われるテキスト。ただし読み込むのはかなりの根性が必要。どちらかというと参考書として「根拠を探すときの資料」として活用した方がいいです。
【有資格者】最新版を入手してください。知りたい情報をすぐに探せるくらいになってますか。
自宅フライトシミュレーター
Xplane Flight Training CourseがTama-Methodの指定教材です。バーチャルインストラクターがレッスンを指導してくれます。Xplaneだと後述するリモート教育でインストラクターからの操作が非常に楽にできます。つまり効率よく訓練できます。
パソコンにインストールして使用しますが、体で覚える(マッスルメモリー)のためにも下に書いたコントロール系はしっかりセットアップしてください。決してキーボードで操作するようなことはしないでください。
Control Wheel
Rudder
Throttle Quadrant
Radios
【有資格者】既得取得資格の実地試験基準の技量を今でも維持してますか?言い換えると「明日実地試験して合格しますか?」です
予算があればFAA認定のATD(Aviation Training Device)もお薦めします。もちろんX-Planeを使用しています。
リモート授業&リモート訓練
前述のビデオ講座や自宅シミュレーターで学んだことをリアル教官をバーチャル授業で(ややこしい…)つまり、本物の教官がリモートで教えてくれます!
自宅にあるシミュレーターもリモート教官がレッスンできるようにカメラの設定も必要ではありますが可能です。コロナど真ん中のアメリカではそれが大学カリキュラムのオンラインシミュレーターレッスンとして開始されたほどです。
Private PilotもInstrument Ratingもそれぞれ既定時間は次の通りです。
Ground Class(知識):15時間
Flight Class(フライト座学):20時間
Simulator Lesson(フライト訓練):15時間
意外と少ないと思いませんか?しっかり準備してClassやLessonに望む必要があること理解してもらえましたか?新しいことを学ぶと言うより、リアルな教官からの講義とそれに対しての質問などのコミュニケーションを通してこれまで学んだことを確実にしていくというレッスンです。渡米後のClassやLessonも同じです。学校の授業やフライトレッスンに受身で参加していてはアウトです。
前述のビデオ講座やシミュレーター訓練とはいくらでも時間をかけて何回でも実施してほしいのですが、リモート授業やリモート訓練は規定の時間数で終わるようにしてください。規定時間超はないです。
ただし例外もあります。
理想的には全て英語でのオンライン授業ですが、英語が苦手な方は日本語対応可能な教官から日本語で受講して、2回目に英語で受講することもありです。
規定の時間で終わると言う考え方ですが、アメリカで訓練が始まった時に規定時間で終わるという習慣をつけてほしいからです。お金を払えばいくらでも訓練を受けることができる環境ではありますが、プロになればそんなことは一切通用しません。規定の時間に終わらなければ終了です。そんな厳しい感覚を準備段階から体得しておいてください。
特筆しておきたいTama-Methodとして、この教官は将来の皆さんが担うことになるのです。皆さんが支払う料金は教官への報酬となるのです。準備段階ではプロ教官へしっかり払い、プロ教官になったらきちんと授業や訓練を提供して報酬をいただく。そんなみんなで支え合う仕組みを作りました。
【有資格者】受講するレベルではないはずですし、そのレベルを費用を出すのは勿体無い。逆に費用を払って教官へ逆授業してみてください。その意識だけで準備内容が大きく変わることを感じませんか?教えることで学ぶことになると言うことが実感できます。
復習会
前述したものは全て受身的な学習方法です。学んだことをアウトプットすることで初めて自分のものになることはご存知だと思います。
グループ討議や他の人に教えるといった活動を徹底して行うことで、能動的な学習方法として学習効果を上げることを狙っています。
なかなか慣れないとうまくできないこともあるでしょうが練習あるのみです!
アメリカ航空短期大学でも積極的な活動が求められます。日本のような席に座って聞くだけの授業ではありません。
教官として勤務したら目の前の生徒に対してリードしていかなくてはなりません。
最終的には機長としてクルーや乗客の指揮官として飛行機を飛ばすための最初の意識づけの訓練と思って頑張ってください。
逆にこれができないと、準備段階でも記憶の定着が悪くなり、渡米後の訓練が計画通りにいかない、仮に免許取得できたとしても、仕事ができない教官、飛行時間が伸びない、プロパイロットして採用されないというスパイラルに陥ります。そういう方々を多く見てきたからこそのTama-Methodです。最初に書いたようにプロパイロットとして成功するための意識づけを今からしておく必要があるのです。甘い言葉で「誰でもパイロットになれますよ」とは言いません。でもしっかりやれば「アメリカでは誰でもパイロットになれます」と断言します。少なくとも歴史上初めてのパイロット不足の時代では。
【有資格者】後輩の方々に対して自分の知識経験技術をアウトプットしてください。多くの質問から自分の知らないや足らないことも知ることができる最高の環境です。そこが学びです。
ゲーム感覚で自分の進捗管理
2種類のパイロット資格(Private PilotとInstrument Rating)をビデオ講座、テキスト自習、自宅でのシミュレーター訓練、リモート授業、リモート訓練、復習会などを通していろいろな科目を勉強していくと思います。まんべんなく全体をしっかり、しかも1500時間を目指すために用意したのがStudy Plusです。
自分の勉強量と中身を自己管理します。渡米後のパイロット訓練も同じ。共感任せではなくしっかり主体性を持って訓練に臨む習慣づけを今からしておきましょう。
模擬試験
2種類のパイロット資格(Private PilotとInstrument Rating)において次の3つの模擬試験を実施します。
学科試験
オーラル試験
フライト試験
使用する基準書はFAA ACSで玉那覇が元FAAパイロット試験官(来年には現役復帰予定)として審査します。実際の試験の流れと同じようにおしゃべりから始まり書類審査やてす前のブリーフィングも模擬します。実際の試験同様英語で全て実施します。
【有資格者】自身の持つ資格で再チャレンジしてみませんか。実施内容は資格の有無に関わらず全く同じです。
FAA FITS 50時間訓練
最終ステージは準備訓練の総仕上げです。Private PilotとInstrument Ratingという知識と技術を持ったパイロットとして、FAA AATD(Advanced Aviation Training Device)でFITS(FAA-Industry Training Standards)の訓練カリキュラムを使って全てが初めて飛んでいく空港でのリアルワールドでリアルタイムの訓練を実施します。
FAA Commercial Pilotに必要な飛行時間は250時間(Part 61)ですが、このFAA FITS 50時間訓練での時間がカウントされます。つまり渡米前の準備訓練で50時間がログづけされます。渡米後の訓練は250時間ではなく、200時間で済むということになります。
時間とお金をセーブするだけではなく、実機では経験しにくい状況を作り出してパイロットとしての経験値をつけていく訓練方法です。
詳細は別のブログで紹介します。
これら全ての授業や訓練や試験を経験された方々は、資格の有無に関わらず、どこへ行っても今後の実機を使ったパイロット訓練に自信を持って臨めます。
自画自賛にはなりますが、私がNAFI Master Flight Instructorを取得できたのもこれらの訓練方法を長年研究調査してきたことが功を奏しました。そしてアメリカでプロパイロットを目指すみなさんもMaster Flight Instructorを取得して更なる可能性(就労ビザ・就業場所・永住権など)を広げてほしいと思います。
特典
これら全ての授業や訓練や試験を経験された方々は、玉那覇がChief Flight Instructorを務めるアメリカラスベガスにあるAirSmart Aviation Academyへ来られる方(もちろん他校へ行かれても全く問題無し)に対しては、玉那覇から現地教官へ提供するリアルワールドIFRフライト訓練を現地教官と同様に無料で提供します。もちろん提供レッスンは現地教官と同様に無制限。AirSmartのプロパイロット達の日常の判断を日々学んでください。
これらの授業や訓練や試験を経て得られる自信を想像してみてください。それでも現地では大変だったという訓練生の声も思い出してください。逆にこれがあったから冒頭に書いた夢が実現するということも思い出してください。
パイロットを夢見る方々がその夢を叶えるための方法をお伝えしたつもりです。やるかやらないかは自由。
少しでもご興味があればこちらへ「事前準備1500時間について」とお問合せください。