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意外となかったフライト座学!

いよいよ本日2021年9月5日より開始するフライト座学(と勝手に命名)

これまでは普通にフライト訓練している中で、フライト前後のブリーフィング中にサクッと実施しているものを、しっかり勉強しましょうというコンセプトです。

以下は参加者が使用する勉強会(Google Classroom:オンライン掲示板)に記載している内容を抜粋して紹介します。

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ACS(Airman Certification Standards)の構成


Single Engine Landの場合

I. ~ XII.(12個)のArea of Operationsがありますが、Single Engine Land(陸上単発機)においては11個があり、それぞれのAreas of Operationの中にTaskという試験課目が設定されています。

I. Preflight Preparation
II. Preflight Procedures
III. Airport Operations
IV. Takeoffs, Landings, Go-Arounds
V. Performance and Ground Maneuvers
VI. Navigation
VII. Slow Flight and Stalls
VIII. Basic Instrument Maneuvers
IX. Emergency Operations
(X) Multiengine Operations(多発機項目)
XI. Night Operations
XII. Postflight Procedures

実地試験時に試験官がACSをどう使うのか

FAAが試験官に対して試験項目の順番は一任していますが、全ての項目を実施することだけは義務付けています。さてその順番と試験官がどのように全てを実施するのかを解説します。(玉那覇は2000年11月から2013年11月まで試験官でした)

実地試験にはオーラル試験とフライト試験の二つがあります。オーラル試験を先に実施し、合格するとフライト試験に進めます。もちろんオーラル試験で不合格になる場合もあります。フライト試験まで進んでも途中で不合格になる場合もあります。


オーラル試験で聞く項目はどの試験官も同じです。フライト試験の流れは前述したように空港の特性や天候などその時々へ流れは変わりますが、実施項目は全てです。


オーラル試験での試験項目(Areas of Operation)


I. Preflight Preparation(8)
II. Preflight Procedures(5)
III. Airport Operations(2)
IV. Takeoffs, Landings, Go-Arounds(7)
V. Performance and Ground Maneuvers(2)
VI. Navigation(4)
VII. Slow Flight and Stalls(4)
VIII. Basic Instrument Maneuvers(6)
IX. Emergency Operations(4)
(X) Multiengine Operations(多発機項目)
XI. Night Operations(1)
XII. Postflight Procedures(1)


そう全部です!びっくりしましたか?


ただ前述したように、各Areas of OperationにはTaskが設定されているので、その一部をオーラル試験で聞くこともあります。括弧内の数字はそのTaskの数を示しています。


フライト前に地上で実施するオーラル試験をあえて抽出すると次のようになります。


I. Preflight Preparation(8)
XI. Night Operations(1)


フライト前の準備事項と昼間の実地試験なので夜間飛行の知識の確認はオーラルで確認するということです。前述したようにその質疑応答の中で、他に関連する項目を聞き出していきます。


試験官の頭の中はこうです。


質問に対しての回答を聞いて、「これの前提であるあれは知ってるかな?聞いてみよう」「この回答では次にあんな事例が出てくるけどその状況設定(シナリオ設定)して聞いてみよう」


要は関連項目がマインドマップのようにつながっています。なので知識の整理にはマインドマップを使って一つの事例をどんどん広げていく練習も必要です。


フライト試験での試験項目


II. Preflight Procedures(5)
III. Airport Operations(2)
IV. Takeoffs, Landings, Go-Arounds(7)
V. Performance and Ground Maneuvers(2)
VI. Navigation(4)
VII. Slow Flight and Stalls(4)
VIII. Basic Instrument Maneuvers(6)
IX. Emergency Operations(4)
XII. Postflight Procedures(1)


最初と最後の項目は固定ですが、それ以外の項目は試験官の裁量で決められます。例えば、ナビゲーションを模擬して離陸し出発して、途中で他の項目を実施して、空港に戻ってきて離着陸をする。という流れもあります。


いずれもそれぞれのAreas of Operation内のTasksを全部確認します。


Taskの内容(ここ一番大切なところ)


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Knowledge(当該taskを実施するのに必要な知識でフライト試験の時にサラッと聞きます)


Risk Management(当該taskを実施する際に考えられるriskでフライト試験の時にサラッと聞きます)


Skills(当該taskを実施する手順でフライト試験の時に試験官は無言でみています)


この3つがACSの全Taskに記載されています。さらに詳細にそれぞれがカテゴリー分類されています。カテゴリー内でできたものできなかったものがあったとしても、不合格になった一つのカテゴリーが不合格通知書(Notice of Disapproval)に記載されます。そのためのコードが左には表示されています。再受験時にはこの項目を中心に実施されますが、別の試験官に言った場合には全てやり直しされることがほとんどです。


このフライト座学(Flight Class)では、17レッスン内で、各レッスンに紐づいた【Tasks】を確認しながら、Knowledge・Risk Management・Skillsを説明し、勉強会ではディスカッションしていくものとなります。前述したように事例に関連する項目を紐づけてどんどん膨らませてディスカッションしていきます。


以上抜粋投稿記事でした


ありがたいことに、このフライト座学について、同じ思いを持っているベテラン教官からお勧めの言葉をいただきました。ここで紹介させていただきます。

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フライト座学のサイトは下の写真にリンクされています

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受講者は毎週日曜日のライブリモート講座終了後は勉強会を実施し、FSOパイロットクラブでのアウトプット活動も積極的に実施予定です。


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