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渡米3年でプロパイロットとして米国就労ビザを取る方法(まとめ編)

パイロットとしてO1ビザからEB1永住権取得できました(現物取得編)を最終形としてこれまでの方法を書いてきたつもりです。そこからリンクを辿っていくとそれぞれのステップでやるべき事がわかるはずです。しかしそれを読み込むには時間もかかるし、わかりにくいからもしれない…

そこで今回は一つの記事にまとめてみました。リンクもできるだけ入れません。このブログで完結するようにします。

最初で伝えておきますが、あくまでも私が取得したO1ビザからEB1ビザ(永住権)の経験を逆算してお伝えする方法で、本末転倒だ!とか打算的だと批判する方もいるでしょう。全く問題ない!そう思う方は真似しなくて結構ですから(笑)

アメリカでプロパイロットとして生活するには1番のハードルとなるビザの問題をクリアしないといけないのです。他のビザの方法もあると思います。自分で調査して可能性を広げてみてください。

そしてパイロット訓練もクリアしなくてはいけません。この二つを同時にクリアしてくれる方法を、私の過去の30年の経験から伝えていくつもりです。そこを感じ取ってくれる人だけに伝わればいいと思って書いています。

そしてこの記事は、経験値ゼロ(パイロット資格なし)、規定の英語力は問題なしという方を前提に次の計画を実施する方のために書いています。

渡米1年目:1年間をかけてプロパイロット資格と教官資格を取得し、大学フルタイム学生として規定の単位を取得。
渡米2年目:1年間をかけて現地教官として働きO1ビザの申請要件を満たす。
渡米3年目:大学フルタイム学生として規定の単位を取得しつつ、O1ビザの取得を目指す。

一般的に大きな壁となる資金問題や英語問題は一切考慮していません。あくまでもビザを取るためのノウハウを公開しています。

では早速始めます。

結論から先に

① O1ビザを取得するためには、アメリカ移民局が規定した8つの項目のうち3つ以上をクリアする必要があリます。全項目ともアメリカにとって利益になる人物であることが列記しています。

② その業界団体からアメリカにとって有益であることを証明してもらうレターが必要になります。

③ その業界の著名人から功績を評価してもらい、人物としてもアメリカに有益であることを記した推薦状が必要となります。

以上3つのことを実現できるためには、今から何をしたらいいかということを書いていきたいと思います。

多くの社会貢献を通して誰かに必要とされる人間になること

いきなり哲学的な話ですみません。ここは哲学的な部分として日米の差はないと思いますが、日米の文化の違いがある前提でお伝えするのは、社会貢献をあえて他人が見える形で実施する事です。謙遜を美徳とする日本人には不得意かもしれないので、ここであえて伝えます。

アメリカ就労ビザや永住権をもらうということは、アメリカが欲しい人材にならなくてはいけないという事です。アメリカを成長させてくれる人材に対して就労ビザや永住権を毎年何十万人の多くの国籍の外国人達に対して発行しているアメリカ。そりゃ人口も増え続け、経済も成長し続ける国だと納得します。

社会貢献とか、アメリカという国家に対してという大きな目標の前に、誰かに対してという目の前の目標を作って練習してみてください。誰かのために何かをやってあげる。Pay it Fowardの精神です。常に意識してください。打算的に考えると「必ずその恩は戻ってきます」ただ、数十年後かもしれませんが(笑)

アメリカ国家が評価するのは実績です。実績は誰からかに認めてもらう必要があります。なので形にしていく必要があるのです。

大学受験の際に赤本で傾向と対策をすると思います。同じような考え方で、O1ビザの対策法を考えてみます。アメリカ就労ビザの一つであるO1ビザの8つの要件を常に見ておいてください。そういう行動を目指してください。最低3つの要件で取得できますが、できるだけ多くの要件を満たすことで取得可能性が大きくなります。私は30年のキャリアがあったことで7項目満たしました。6番目の高額報酬を満たすことはさすがに無理でした(笑)

目標として今から(繰り返します、今です)遅くても渡米後2年後までに最低5つを目指しましょう。

(1) その分野において、国内、国外で著名な賞を受賞している
(2) 国内外でその実績が認められた著名人だけが加入できる団体会員である
(3) 申請者およびその申請者の業績が主要な業界紙、新聞あるいはその他のメディアで取り上げられている
(4) その分野で科学的、教育的、ビジネス関連で著しい貢献をしている
(5) その分野における専門雑誌その他のメディアに記事や著書を発表している
(6) その貢献にふさわしい高額の報酬を得ている
(7) その分野での学会や大会などで審査員をしている
(8) その分野における協会や団体等において、重要なポジションに就いている

このような人物はアメリカの成長に貢献できると、移民局審査官が考えるのも当然です。だからこそ、多くの社会貢献を通して誰かに必要とされる人間になること!なのです。

渡米前の準備期間を最大活用する

いきなりアメリカ航空留学やアメリカ航空大学留学をすることはオススメしません。しっかり準備してください。渡米したら毎日がコストです。渡米してしかできないことを渡米後にやるように考えて、日本でできることを逆算して何をすべきかを計画してください。もちろん、いきなり行くことでも資格は取得できますが、私のケースと同様のビザ取得の可能性は低いと思ってください。

相談を受けて、何もせずすぐに行ってくださいとアドバイスした方々も過去にいます。アメリカ市民権を持っている人や永住権を持っている人です。現地アメリカ人同様時間をかけて現地で働きながらやってください。それ以外の大多数の方々は事前に準備すべきです。

ただし!

自分一人で勉強することはやらないでください。効率も悪いし誰も認めてくれません(笑)ならば、グループやチームで勉強するという事になるでしょう。ただし、ここはそれなりの理由とテクニックがあります。

二つ事例を紹介します。

教えることは学ぶこと

私が高校を卒業して大学受験に失敗して浪人生活を送っている時の私自身のお話。苦手な日本史でした。友達がリーダーとなって日本史を選択する4名のチームを作ってくれました。毎週課題を与えられました。その課題とは一つの出来事を先生役となって3名に講義をするというものです。受け身で勉強するの大違い!問題集を解くのとも大違い!講義の準備のためにこれまでとは全く違う真剣に読み込む作業に脳みそがフル回転しているのがわかりました。

他人に教えるという経験とノウハウ構築を今から練習しておくのです。だってO1ビザをパイロット教官として目指している人たちが今このブログを読んでいるんですよね?渡米3年でビザ取得を目指してるんですよね?CFI(Certified Flight Instructor)課程になってから練習するなんて遅すぎます。あたふたしますよ。ビザ申請に間に合わないですよ。

パイロット資格を持っている?教官になったつもりで教えてみてください。知らない事を知る多くの気づきがありますよ。相手の学び方がそれぞれ違うことも知る事ができますよ。つまりいろんな教え方をこの段階で学ぶ事ができますよ。

そもそも渡米1年目の間にダブルスクールをする計画です。フライトスクールでPrivate PilotからCFIまで取得するだけでも大変なのに、インターンシップをもらうために大学生としてフルタイムで勉強もしなくてはいけないんですよ。しっかり準備しておかないと二つともダメになる可能性大です。そのための事前準備です。渡米前の準備です。

自分の理解度も深まる。そしてビザ取得の準備もできる。一石二鳥です。

機長としてコミュニケーション能力とリーダーシップ能力

中東のメジャーな航空会社の採用試験のお話です。これは受験した方からの経験談としてお伝えします。日本含む世界から集まったベテラン機長達が受験生の集団面接です。これは私が米軍基地時代に経験した従業員のトレーニングでも似たようなやり方がありました。

会社側から「議題は〇〇です。これから各グループでディスカッションをして結論を発表してください。以上」グループ分けが行われた瞬間に「私が進行役をさせてもらっていいですか?」「私が記録係をしていいですか?」「私がまとめ役をさせてもらっていいですか?」と積極的に動き始める人達。そしてディスカッションが進んでいく。審査官はテーブルを回って聞いて評価シートに記録を取っている。全くディスカッションに参加しない方々に対して会社側から肩を叩かれ退室を促される。コミュニケーションが取れない人として即時に評価されたわけです。日本人とみられる方々が多かったとその方は言ってました。英語でのディスカッションに慣れてないんですよね。もったいないです。

ディスカッションの様子を他人に見てもらう経験。しかも英語でやっておく経験。日本人同士で英語で話す経験ありますか?おそらく最初は恥ずかしいと思うはずです。でもアメリカでパイロットとして機長として生活したいんですよね?いつからその練習しようと思ってますか?渡米後で十分と思ってる??タイトルには3年でビザを取得しようって書いてます。間に合いませんよ。

発言をしましょう。チームをまとめましょう。自分の活動を他人に見てもらうことを意識してください。打算的でいいんです!

既にパイロット資格を持っている方、飛行経験がある方、断然有利です。O1ビザの要件を満たすような行動を実践し始めてください。

私の考える渡米の判断基準は次のとおりです。

  • 大学英語試験の合格点を超えている(留学には正規テストの結果が必要)

  • FAA Private Pilotの学科試験と実地試験に合格できるレベル

  • FAA Instrument Ratingの学科試験と実地試験に合格できるレベル

  • 勉強会でリーダーシップを発揮してチームメンバーをまとめている実績

  • 勉強会で自分が学ぶための教える活動も活発に行っている実績

これら全てできていなければ準備不足ということです。パイロット資格取得が目的ではないのです。就労ビザO1ビザを取得するのが目的なので。周りからも、渡米後の先輩たちからも、現地教官からも「こいつは何か違うぞ」と目立っている状況になれば勝ちです。

渡米直後の1年間が勝負

事前準備をすることでこの1年間は次の4つが確実に実現できるはずです。

パイロット訓練を完了する

取得目標はFAA Certified Flight Instructor(CFI)とCFI - Instrument Airplane(CFII)です。当然その前にはいくつかの取得資格があります。次に例を挙げます。

  • Sport PilotまたはPrivate Pilot

  • Commercial Pilot

  • Instrument Rating - Airplane

  • Sport Pilot Instructor (CFIS)

  • Advanced Ground Instructor(AGI)

  • Instrument Ground Instructor(IGI)

大学航空学科で約30単位を取得する

航空学科で学ぶ内容はある程度は既に渡米前に勉強しているはずです。もちろん大学レベルであること、そして英語での授業であること、レポートもあることなどから決して簡単ではありません。だからこそ事前準備が大切なんです。

通常はCommunity Collegeを2年で卒業すると1年間のインターンシップ権利がもらえます。4年制大学を卒業するとSTEM領域である航空学科であれば3年間のインターンシップ権利がもらえます(2022年12月現在の情報)

Community CollegeによってはCertificate of Achievementという課程を1年かけて先に取得することで1年間のインターンシップ。そして残りの科目を1年かけて修了することでさらに1年間のインターンシップをもらえるところもあります。少なくとも私がいるラスベガスのCollege of Southern Nevadaではそうです。その制度を活用して私が在籍するAirSmart Aviation AcademyとAirSmartはパイロットを育成しています。

他に同じような大学と協力してくれるフライトスクールがあればそこに行くことも可能です。自分で調べてみてください。

ネットワーキングを広げる

フライトスクールでの活動、大学での活動には必ず人が介在しています。事前準備の際に培ったリーダーシップを発揮して積極的にネットワーキングを広める活動をするのです。

学生の立場、フライトスクールの訓練生という立場でも名刺を作って自分を売り込んでいきましょう。100枚出して1枚でも返事が来たらラッキーと思うほど出し続けましょう。いつどこで声をかけられるかわかりません。謙遜は美徳という文化でないアメリカにいるのです。自分を売り込む以上に、人との交流で相手の欲していることを感じ取る感性を磨いてください。事前準備で同じ仲間とディスカッションして培った感性を活用してください。

現地大学学生やフライトスクールの生徒は、ほとんど全員がゼロからのスタート組です。なので皆さんからはあなたが「超エリート」に見えるはずです。率先して引っ張ってあげください。大学の先生たちからも一目置かれる存在になってください。

社会貢献活動をする

培ったネットワーキングで人脈も増えているはずです。ある意味現地では有名人になっているはずです。O1ビザの要件を簡単に言うと有名人であることなんです(笑)

その方々に対して、その方々が必要としていることを手助けしてあげてください。あなたが事前準備の時に仲間や先輩方からしてもらったことをその方々へ「返してあげてください」Pay it forwardの実践です。その行為があなたをもっと上のレベルへ引き上げてくれます。

常にアンテナを張って、O1ビザの要件を満たす内容を探してください。脳の思考を変える練習が必要です。1年間の学生期間・訓練期間を終えて、2年目から始まる教官職期間で一気にスパートをかけるためです。

私の考える1年目終了の判断基準は次のとおりです。資格取得や大学単位取得は当たり前のことなのでここでは割愛します。

  • 地元では名の知れた学生・訓練生になっている

  • 500名以上の関係者に名刺を渡している(または交流を始めた)

つまりちょっとした有名人になってますか?ということです。

教官資格も取得し、大学も修了し、ようやく1年のインターンシップ権利を行使できるようになります。

渡米2年目はO1ビザの要件獲得

2年目の本業はフライトインストラクターです。新米の教官です。しかも英語を母国語としない外国人です。現地アメリカ人がお金を払って飛びたいと思ってもらえますか?インターンシップ権利を持っても生徒がつかない教官は山ほどいます。アメリカ人は先生を選びます。選ばれないと仕事になりません。

ここに来るまでの苦労が実る時です。事前準備から始まり、渡米後にはネットワークを広げ、社会貢献をし、ある程度知られる外国人になっているはずです。生徒は待ってましたとばかりに寄ってきます。

そこをクリアした上で日々の教官業務に加えて、具体的な方法を示していきます。

NAFI Associate Master Flight Instructor

私の移民弁護士からの連絡内容を先にお伝えします。

O1ビザを申請する際には「業界団体からこの人物がアメリカで必要である」と言うレターが必要となります。その業界団体はデータベース上で確認したところNAFI(National Association of Flight Instructors)です。玉那覇さんはその団体の担当者からレターをもらえますか?

私はその団体の会員であり、以前はNAFIが認定するMaster CFIと言うタイトルをいただいたこともあります。

では問題ないですね。

と言うやりとりでした。

航空団体は数多くありますが、NAFI(National Association of Flight Instructors)は移民局が認めるフライトインストラクター団体なのです。

そのMasterインストラクターを取得することがO1ビザの(2)に該当することになるのです。なぜなら、FAA CFI保持者はデータベース上12万人以上存在します。審査する移民局審査官もそのくらいのデータは持っているはずです。そしてMaster CFIと認定される人は100名にも達しないと判明するわけです。つまりとトップ0.08%の位置にいると移民局は「勘違い(笑)」をしてくれるのです。O1ビザ要件(2)に該当することになるわけです。

(1) その分野において、国内、国外で著名な賞を受賞している
(2) 国内外でその実績が認められた著名人だけが加入できる団体会員である
(3) 申請者およびその申請者の業績が主要な業界紙、新聞あるいはその他のメディアで取り上げられている
(4) その分野で科学的、教育的、ビジネス関連で著しい貢献をしている
(5) その分野における専門雑誌その他のメディアに記事や著書を発表している
(6) その貢献にふさわしい高額の報酬を得ている
(7) その分野での学会や大会などで審査員をしている
(8) その分野における協会や団体等において、重要なポジションに就いている

Master CFIはFAA CFIを取得後2年を経過しないと取得できないタイトルですが、Associate Master Instructorはその期間の規定がないタイトルなので、1年間の期間内でO1ビザを申請するための計画に盛り込んだ理由がそこにあります。

では、Associate Master Instructorの取得要件の概略を見てみましょう。AからDまでどのくらいの時間をやるべきかの詳細はNAFIのサイトからご覧ください。

(A) INSTRUCTOR
(B) EDUCATOR
(C) SERVICE TO THE AVIATION COMMUNITY
(D) PROFESSIONAL ACTIVITY

AやBは教官として仕事をしていればすぐに貯まるスコアです。Dも自己成長を意識しているパイロットであればすぐにクリアします。

今回強調したいのは、Cの社会貢献度です。これは意識しないとできない項目。既に何度も社会貢献をすることの大切さを書いてきました。社会貢献をすることでNAFI Master Instructorへ繋がることが理解してもらえたと思います。既に事前準備段階から始まり、渡米後の学生生活、訓練生活、そして教官職として仕事が始まる段階なので何をすべきかはわかっているはずです。

そしてその社会貢献をすることで派生するであろう項目をO1ビザの項目から太字でピックアップしてみました。

(1) その分野において、国内、国外で著名な賞を受賞している
(2) 国内外でその実績が認められた著名人だけが加入できる団体会員である
(3) 申請者およびその申請者の業績が主要な業界紙、新聞あるいはその他のメディアで取り上げられている
(4) その分野で科学的、教育的、ビジネス関連で著しい貢献をしている
(5) その分野における専門雑誌その他のメディアに記事や著書を発表している
(6) その貢献にふさわしい高額の報酬を得ている
(7) その分野での学会や大会などで審査員をしている
(8) その分野における協会や団体等において、重要なポジションに就いている

社会貢献活動から広げられる内容だと思いませんか?
なぜ社会貢献活動が大切なのかを理解していただけましたか?

推薦状

O1ビザ申請書類に添付しなければならない大切なものに推薦状があります。申請内容について第三者が間違いない内容であること。その裏付けと、アメリカにとって利益になる人物だということを書いてもらうのです。そうやって審査員の背中を押してくれる役割になります。Pay it Forwardの精神で実践していればきっと誰かがそれを喜んで書いてくれるはずです。数より質と弁護士は言っていました。業界の超有名人であれば一枚でも十分という意味です。私の例を挙げると7名にお願いしました。

社会貢献活動とラジオ

弁護士から言われていたのは、O1ビザの8項目の中で、メディアと言う項目が2箇所あるのがポイント。ラジオ番組も是非しっかり書き込んでいきましょうとのことでした。今の時代ネットで番組を持つことも可能です。YouTubeで配信をすることも可能です。しかし実際のFM局で番組を持つことの希少性をしっかりPRする作戦になりました。

FMぎのわんと言うメディアを通して「玉那覇尚也のパイロットになろう」と言う番組から、航空という分野の情報配信。玉那覇の功績を配信する。と言う作戦です。(3)と(5)が該当したのです。

ラジオ番組を持つことで更に広がったネットワークがあったからこそ、今の私がアメリカでパイロットとして生活できていると言っても過言ではありません。

ラジオ番組の継続と趣旨の変化

ラジオ番組がO1ビザの要件に貢献することは前述の通りです。私は今後私と同じようにO1ビザを取得してパイロットとしてアメリカに残りたい人のために席を譲ることにしました。

もちろん自分でラジオ番組を持って進めていく人も応援します。決して足を引っ張るような事はPay it Fowardの真逆の行動なのでしたくもありません。私自身番組をやっている時に足を引っ張られる経験も多くしました。でもそんな時でも応援してくれる力があったからこそ、そのようなドリームキラーたちを追い払うことができました。

ラジオ番組の趣旨の一つに「パイロットになりたい人を応援したい」があります。その方法の一つとして加えたいのが「実際に番組を持たせる」と言う方法です。

たくさんのパイロット希望者がMCを務め、それぞれのネットワークでたくさんのゲストを呼ぶ。私一人で呼ぶゲストの数なんてたかが知れていますので、今後の成長にとてもワクワクします。

FMぎのわん「玉那覇尚也のパイロットになろう」の応援、そして今後登場するであろうパイロット希望者の応援をお願いしたいと思います。

最後に

長文お付き合いただきありがとうございます。

これを読んで大変そうだなあ。やっぱり無理かもと思ったら今でやらないことをお勧めします。一方で大変そうだけどやってみたいと言う人はぜひやってみてください。せっかくの人生です。やりたいことをやらないで後悔するよりやって後悔した方が良くないですか?

仮にこのステップの中でどこかで辞めざるを得ない時が来たとしても、それまでのやってきたことは絶対に他の分野で役に立つ技術と精神力が身についているはずです。そして誰かにきっと助けられます。

私自身も嘉手納基地である程度のキャリアを積んでいるときに、潰瘍性大腸炎という難病にかかってしまい、1年の入院生活をしていました。当然身体検査証明証は無効になる。技量は落ちる。それどころか入院時に命の危機もあったそうです(意識がなく後から家族から聞かされました)。当然パイロットとしての復帰も危ういという状況でした。

でもそれまでのやってきた事から飛べなくとも、今までの経験を伝えるという意味で事業を立ち上げ、そこから健康状態も良くなり、パイロット職への復帰も果たし、今では主治医も驚くほど完全復活を成し遂げたというほど健康です。今思えば、あの時死んでないので、今の自分の役割をしっかり果たせという運命があったのだと思います。

アメリカの空は本当にとてつもなく広いです。

ラスベガスでお待ちしています。

PC12副操縦士乗務中からみる西海岸の夕焼け photo by 玉那覇










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