短大から教官のカラクリ公開
アメリカ航空大学数の半端ない数!そのおすすめの活用方法!
では自由に地域と大学を選んで進学する方法があるということ書きました
FSOパイロット留学アカデミーの訓練生2名はラスベガスのCollege of Southern Nevadaをに通いながら教官デビューする日に向けて準備している過酷な日々。それをクリアするためには十分な準備が必要だったと彼らも言っています。
今回はどのような過酷なスケジュールで教官職を掴み取る目標に向かっているかを解説します。
大学生としての日々
彼らが選んだ地元公立のCollege of Southern Nevada。ホームページを見ると詳細な大学情報が記載されています。
もちろん他の大学も同様に情報開示は徹底しています。アメリカ航空大学数の半端ない数!そのおすすめの活用方法!で書いたように全米165校の大学が存在していて、全部調べるのは大変だと思いますが、狙いや目的を絞ってリサーチしてみてはいがかでしょうか。
それではCSNを例にして解説していきます。
International Studentsというページから全てが始まります。
CSNの提供する航空コースには4種類あるようです。
Cabin Service
Flight Operations
Professional Pilot
CA
彼が選んだのはもちろんProfessional Pilotコース
先ほどCAという選択コースがあったのを気づきましたか?
Certificate of Achievementというコースです。
MATH 116 - Technical Mathematics
COM 101 - Oral Communication
AV 100B - Aviation Orientation
AV 110B - Private Pilot Ground School
AV 111B - Private Pilot Certification Lab
AV 112B - Human Factors and Safety
AV 115B - Aviation Meteorology
AV 214B - Aerodynamics
AV 220B - Air Transportation
AV 240B - Advanced Aircraft Systems
これら全てを取得するとで31単位です。このCAを先に取得することでOPTがもらえるという技です。
これらをFall学期、Spring学期、Summer学期、合計1年間を通じて取得していきます。
大学生として授業を受け、課題を提出し、試験に合格するという生活があります。大学あってのF1ビザです。大学生活を蔑ろにするわけにはいけません。OPTを取得できるためにも規定の成績を収めないといけません。
既にパイロット資格を持っている持っていないは不問!大学の規定の単位を取得することだけ。既に持っている人にとっては復習と思って受講したり、別の教え方を学んだりと、学びに終わりはありません。ぜひ受講してCertificateを取得してOPT1年をつかみ取ってください。
一生勉強!私自身プロパイロットとして、そしてプロ教官として仕事をしながら、大学院に通っています。Embry-Riddle航空大学に行くって言ったらよく聞かれた質問ではそのあたりを解説しています。
勉強方法や準備方法を適切に行わないと計画通りにいかないケースもあります。現地でインタビューした別のCSN日本人留学生のお話です。
「予定では2年で短大を終了してCommerical Pilotになる予定だったけど、今アメリカ4年目なるが取得したのはPrivate Pilotのみ」原因はなんですか?と聞いたところ。「甘くみてました。もっと英語と飛行機の勉強しておけばよかった」と。さらには「Commercial Pilotだけとってもほとんど仕事がないことを知りました。教官目指すには後何年かかるかわかりませんし、今の大学でF1ビザで滞在できるかどうかもわかりません」と。
徹底的に渡米前に準備してきた二人は違いました。授業が復習のような感じ。別の教え方も学べて勉強になる。将来教える立場になる彼らならではの感想だと思います。
訓練生としての日々
ここにもTama-Methodが組み込まれています。
大学の授業や課題の準備、そして試験勉強などをこなしながら空き時間を使ってパイロット訓練も同時に進行します。在籍するクラスメート達も自分達のペースで、仕事をしながら、家庭を持ちながらと訓練を進め資格取得を目指しています。
現地の方々と違って留学生は彼らのように「働きながら」とか「自宅から通いながら」とかができません。「収入が得られない」「生活コストが一日一日かかる」「お金が水のように流れて消える期間」現地にいると恐ろしくなります。
だからこそTama-Methodではこのステージを1年で終わらせる必要があると考えています。特にアメリカでの物価高騰、円安とアメリカ航空留学にお金がかかる時代になってきました。お金に余裕があれば別ですが、、、
取得する資格は次のとおりです。Tama-Methodでは次の順番で取得するように彼らに課しています。
ここまでは自分の勉強に集中する期間です。
Tama-Method① これ以降は教育実習期間に入ります
スクールのシラバス(カリキュラム)に従っていけばこれら全てを1年で終えることはかなりきついですが条件が整えば可能です。
Tama-Method② プロ資格4つの取得時期をほぼ同時期に実施するように指導しています
❶ 通常のCommercial Pilot Airplane Single Engine Landを高性能のComplex機で実施して、Add-on訓練としてMulti Engine機を使用するパターンを逆にするのです。最初からMulti Engine機(Complex機)で受験し、Add-on訓練として安いSingle Engine機を使うのです。
❷ 通常のCommercial Pilotを取得してからCFIを訓練するというのではなく、同時並行的に進めていくのです。
❸ Commercial Pilotに必要な250時間のうち50時間を渡米前にFAA承認のAATD (Advanced Aviation Training Device)で時間付(経験付)をしておくのです。
これら3つをやることで4・5・6の取得時期を総飛行時間200時間のほぼ同時期に実施が可能です。結果的に費用も安く抑えることにも繋がるのです。
なぜなら!
通常は250時間に達してCommercial Pilot - Airplane Single Engine Landを取得します。その後Multi EngineをAdd onとして10-20時間程度訓練して取得します。その後CFI訓練を20-30時間訓練して取得します。全て終わるのに300時間くらいかかることになります。前述した200時間とは100時間程度差が出るのを理解できますか?訓練費の差!滞在費生活費の差!下の絵はEmbri-Riddle Aeronautical Universityの例です。この順番が一般的だということを理解していただけると思います。Tama-Methodは違います。
いずれにしてもこれらの訓練に加え、先に書いた大学生のフルタイムをこなしながらとなるとさらに厳しくなることを理解いただけますか?
だからERAUのような4年制大学では3年ほど(上の図参照)をかけてじっくり資格を取得させるのが一般的なのです。もちろんその方法で教官になり、仕事をすることも可能ですのでその方法でやりたい方はやればいいと思います。
彼ら二人の実施する方法は違います!早い時期にプロデビューする!そしてFO(First Officer職:副操縦士職)に就く!合計4年のアメリカ留学で飛行時間1500時間(内タービン時間の副操縦士を600時間)を目指すからです。
この計画を実行できるフライトスクールと航空会社を全米中を探してみてください。私も探してますが、、、あればぜひシェアして多くの仲間を空の世界へ誘導してあげてください。
少なくともCSNを卒業して、AirSmart Aviation Academyで教官になり、AirSmartで副操縦士となる方法をとった彼ら二人の今後を楽しみにしていてください。
ところで先ほどの資格取得の中で何かお気づきになりましたか?
通常の訓練コースには入っていないGround Instructorの資格が途中で入っていること。
これはTama-Methodで重視している教えることは学ぶことをプロ教官として実践するために設定しています。
通常PrivateやInstrumentを取得するとCommercial Pilotに必要な要件を満たすためにひたすら飛ぶという経験をしているのではないでしょうか。
Commerical Pilotとして最初の仕事を教官職として目指すのであれば、この期間を「教育実習期間」として研修するのが目的です。
そして教官1年目を将来見据えているO1ビザ取得の第一歩であるMaster Instructorを目指す活動として行動するのです。
教官としての日々
無事前述の大学生を終え、パイロット資格も取得した暁には、AirSmart Aviation Academyがあなたを教官として迎えます。
自分が経験してきたことを今度はフィードバックする立場。既に半年近くもGround Instructorとしての教育実習経験、そしてSchoolにあるシミュレーターでの教育もGround Instructorの教育実習の一環研修なので、あとは実機で実践あるのみ!
平均的に毎月50時間程度をフライトする予定。各フライト前後のブリーフィングも当然実施。
2022年7月現在の教官の報酬額は時給で50ドル。
月50時間のフライト+25時間のブリーフィング=75時間のお給料=3,750ドル(50万円以上@2022年7月の為替レート)
悪くはないと思いませんか?
1年間このペースで行くと飛行時間600時間のプロ経験。お給料は45,000ドル(600万円以上@2022年7月の為替レート)
プロパイロットして最初の年でこれだけ飛べて稼げる!
その前の飛行時間も加えると総飛行時間は800時間以上になっていることと、AirSmartのオペレーションも知っている、そしてAirSmartのCEOから引き抜きがある!
つまり次のOPTではAirSmartの副操縦士としてのフルタイム採用が保証されている。
他の留学方法で渡米二年目にこれだけプロパイロットして活動ができるのがあればぜひ教えてほしいです。私はこの方法を長年模索していてようやく完成させることができました。
その前段階の留学1年間、もっというとその前の渡米前の準備があるからこそできること。
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