エアラインパイロットになりたいなら普段の心構えを理解しておこう
だからこそ普段の訓練からその意識を心がけることは当たり前だが、理想的にはその環境でフライトすることがベスト。
その方法を今回は取り上げる。
チームで考える
一人でリサーチすることも非常に大切だが、エアラインが見ているのは「どのように人と一緒に問題解決ができる人なのか」も事実。という航空会社の採用担当者や訓練担当者から聞いた事も事実。
無理難題かもしれない課題を提示され、それを仲間でどうやって役割分担をするのか?誰を担当者にするのか?誰がリーダーとして引っ張るのか?どのように情報共有をするのか?どうやって指示するのか?どうやってPDCA、いや今ではOODAか、を回すのか?
ちなみにOODAをパイロット視点で解説する講演会があります。FMぎのわんの「玉那覇尚也のパイロットになろう」の2021.1.7放送でゲスト出演された元JAL機長の小林さんの講演会はオススメです。
海外のベテラン機長レベルの採用試験も同じ。ベテラン機長が集まる集団面接では会社からディスカッションすべき事項が伝えられると自主的に役割分担をして行動開始。
理由はどうであれ、ディスカッションに参加しない態度の者には「肩たたき」で退場命令。
それって機長という指揮命令の指揮官になる人であれば当然必要なスキル。そこを目指すのであれば、そういう意識で訓練を受けるべき。意識が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。って言葉がある通り。
自分の運命を機長にしたいのであれば、そういう意識を持ちましょう。という話。もちろんそれまでに出会う方々からの後押し(ネットワーキング)の重要性は別の記事で。
その理由でFSOパイロットクラブはクラブメンバーが自主的に行動して勉強する場として設定。その感覚で航空大学進学もあり、パイロット訓練に進むもあり、またはその両方もあり、って事。
提示されたシラバスで修了する
自社養成組や航空大学校組と同じ意識で訓練すること。
彼らは途中でエリミネート、つまりクビ、がある。だから超真剣。自衛隊も同じ。税金で訓練してるから国民が許さない。
自分でお金を出して訓練してもその意識が絶対に必要ってこと。
だから提示されたシラバスで終わるのは当たり前。玉那覇の場合、日本の事業用訓練はその意識で臨んだ。30年以上も前は今のような海外の資格で科目免除なんて仕組みないので全てやり直しされた時期。単純に提示されたシラバスが当時正直全く納得がいかない60時間と組まれたので、それを下回るように工夫した。工夫の方法は別の投稿であげる。当時は単純に費用を下げたいという気持ちだった。結果訓練は53時間、実地試験も入れても56時間に抑えた。今でもその時に提示シラバスと実施状況記録は大切にとってある。
その当時の訓練生の意識はピリピリしていた。本番のCAB試験を失敗すると100万円飛んでいくという恐怖があった。30年経った今じゃもっとだろうな。再訓練費用・数ヶ月延長のための生活費・そして試験費用とそれにかかる飛行機料金。2回落ちたら辞めざるを得なかった。
そのためには自分にあった効率的な学習方法を構築するしかない。そこにチーム学習を取り入れる。
人と学習するもう一つのメリット
人と学習をしているとマイペースを乱されると考える人もいるが、急がば回れじゃないが、結果的には効果的と気づく。
自分の説明が人には通用しないことに気づく。人の理解のアプローチが自分とは違うことに気づく。こういう方法があったんだと気づく。理解が深まる。
これって教官になった時に非常に役立つ。
もしかしたら採用試験の面接で話せる内容に厚みや深みが出る。
経験値が多いから。
一つのことを多角的に見ることができるようになる。
なのでFSOパイロットクラブでは教え合うことをポリシーとしているし、プロ資格を取得して、もし就職が見つからないという状況下にもおいて、自分の知識を深めつつ、お金がもらえる制度を作っている。
自分で復習しているから大丈夫。かどうかは実際にお金をもらって教えてみるとわかる。お金がもらえるから真剣になる(相手はお客さんだから)
自分はまだまだという現実を知ることになる。
そう、パイロットという仕事は常に向上、常に勉強、FMラジオにゲストで出られたたベテランパイロット達から感じた。
これって何らかの理由でパイロットをもしできなくなっても一般社会で必要とされるスキル。ベテラン機長の一言。「パイロットという仕事はどの世界でも発揮できるスキルを育成できる素晴らしい仕事」
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