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上品とか気品って何?(2)

実は僕が書いている楽器や音楽の話題から逸れて、上品や気品について考えたり、HSPの人を思いやったりするシリーズは、音楽シーンで出会った「とても苦手な人たち」について考えたり、下品な演奏をした自分への反省であったりすることからスタートしています。

しかし、ジャズにしてもロックにしても、その音楽が形成される過程においては「下品」と思われたり演奏者を「下品な人」と扱ったりして来たのです。

絶対的な評価というより、環境や文化などで「新しく生まれた音楽」を相対的に上品か下品か、を考えているのかもしれませんが・・

では絶対的な上品な人への道のりですが、反面教師的にこんな人はどうでしょう?

1: 欲深い人
あれも、これも欲しい、実は物欲や金銭欲、名誉欲だけではありません。SNSでフォロワーを増やしたい、沢山のコメントが欲しい、つまり「かまって欲しい」のでしょう。こんな自己肯定を求めている人は他人を思いやることが疎かになり、下品に感じます。

2: 忙しい人
「忙」という字は心を亡くす、という意味ですね、現代においてはオーバーワークで自分を見失ないがちです。勿論他人のことなど考える余裕も無くなってしまいます。過労死が毎日のように報じられますが、私も40代には残業や徹夜が続いて、何も冷静に考えられない日々がありました。また、仕事だけではなく、イベントやライブを掛け持ちで鑑賞したり、出演すると落ち着いて楽しむことが出来ません。美しい作品に触れたあと「自分の中で消化する」行為、いわゆるクールダウンしながら振り返る時間は絶対に必要です。

3: 悪口を言う人
先にアップした「その1」でも書いたのですが、他人のことを悪く言うことは「自分に返ってくる」と思わなければいけないと、私は大いに反省しながら書いています・・

元々、上品とか下品という言葉は仏教から来ています。詳しい解説は下記をご参考に・・

若い頃は法事の時くらいしか縁のなかった菩提寺と、家族の死別を機会に接する回数が増えて、お参りする日が増え、また法話を拝聴したり自分から経を読むこともあって、仏教の教えの中には亡き人への追善だけでなく現世に生きている者への、生き方の道標がたくさん詰まっているのではないか、と思うようになって来ました。

仏教には「十善戒」という教えがあります。

この10を心得ることが「上品・気品」への道のりではないでしょうか?

仏教徒ではなくても、人として必要な心得だと思いませんか?

2024年の現在では、ロックもジャズも気品のある演奏が聴けます♪
一体どのように変化して来たのか?次回までの宿題ですね・・

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