記憶
健二は目を覚ました。
絶望的な頭痛に襲われ、昨日の日本酒のせいだとすぐに思い出だす。
しかしどうにも店を出てからの記憶が思い出せない。いい歳してなんて飲み方をしているんだと自分で自分に呆れてしまう。
昨日一緒に飲んだ仲間に連絡をしようと携帯を探し始めた時健二は異変に気が付いた。
指が...6本ある。
1 2 3 4 5...6...
やっぱり6本...。
『ナ、ナンジャコリャ!!』
健二は飛び起きて辺りを見渡す。
ここは...一体どこだ。
確かに自分の部屋に似ていたが健二はすぐに違和感に気付いた。左右反転しているのだ。
『なんだバレちゃったか』
突然後ろから声がした。
健二が振り返るとそこには頭の大きな銀色の生物が立っていた。
『観察日記を書こうと思っていたんだけど残念。それじゃあさようなら。』
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健二は目を覚ました。
絶望的な頭痛に襲われ、昨日の事を思い出そうとしたがもう何も記憶に残ってはいなかった。
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