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脱・脂鰭宣言

#7 | フライフィッシング/FlyFishing
2009年7月12日/新潟県妙高市

釣り経験者で、ウグイを知らないという無知な人はいないだろう。

地味で華がないせいか、対象魚扱いされることは稀。外道の代表格といっても過言ではないのだが、ウグイが釣れた際は即リリースではなく、一度よく観察してみてほしい。

全身グレーの地味な出で立ちと思いきや、銀鱗に覆われた魚体は艶めかしい輝きを放っている。クリッとした目玉に一対のヒゲ。おちょぼ口も愛敬たっぷり。橙色の婚姻色は、なんともエキゾチック。

そう、見れば見るほど親しみが沸いてくるコイ科の淡水魚、ウグイ。

流れの深みから突き上げるようなロケットバイも新鮮だった。

雑魚や外道と敬遠しすぎるのはいかがなものか。地味だって、脂鰭がなくたってフライフィッシングの対象魚。ヤマメやイワナと同じく、釣れてくれたからには愛でてあげたい。

そう、ここに脱・脂鰭宣言!


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Profile
1979年生まれ。2007年に新潟県上越地方に移住。自由と孤独を愛する西洋式毛鉤釣師(フライフィッシング)。いかにして豊かな人生を歩むか、模索の日々を邁進中。

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