前堀 善斗|そら、飛ぼう

株式会社スカイブルー取締役(パラグライダースクール運営)。NPO法人日本パラグライダー…

前堀 善斗|そら、飛ぼう

株式会社スカイブルー取締役(パラグライダースクール運営)。NPO法人日本パラグライダー協会 副会長。noteでは、パラグライダーに関する事を初心者~中級者に向けて書いてます。どうしたらパラグライダーの魅力をもっと広げられるかな。| 写真・動画の撮影&編集がすき。

マガジン

  • パラグライダーに関すること

    パラグライダーに関する外付け脳のような場所。 全然まとまりきってなくても、今頭の中にある情報をいったん書き留める。

  • パラグライダー空撮

    パラグライダーでの空撮写真のポートフォリオ。気に入った写真が撮れたら随時追加していく。

  • 地に足着けて、気ままにスナップ写真

    日常や旅行、仕事の中で撮ったスナップ写真をまとめるマガジン

最近の記事

サングラスは必須アイテム!大切な目を守ろう|パラグライダー

初心者が軽視しがちなサングラスに関して、その重要性と役割についてまとめます。 パラグライダーの装備において、サングラスは単なるアクセサリーではありません。 標高の高い場所(空)で活動するので、地上とは全く異なる環境です。 大切な目を守り、安全で快適なフライトを実現するために、サングラスは必須アイテムなのです。 その理由を説明していきます。 理由1|上空での紫外線はヤバイ▼標高が上がるほど強くなる紫外線 紫外線は標高が1000m上がるごとに10~12%増加すると言われ

    • 自然相手に言い訳しても何の意味もない|パラグライダー

      パラグライダースクールでの気づきや感じたことの備忘録。 ささいな事でも、思考を深めればたくさんの気づきや学びがあるもんです。 先日、あるパイロット(Aさん)が雲中飛行してしまった時のこと。 さぁ、このコンディションでフライトする時にどんなことに気をつけるか考えてみよう。 って、すでに冒頭で答え言ってるけど・・・ 起きたことより起きたあとこの時ぼくは、ソロフライトで近くを一緒に飛んでいたので全てを見ていました。 タイミングよくテイクオフしたAさんは,、程よい雲の吸い上げ

      • スローターンを体感で検証した夏|パラグライダー

        パラグライダーの旋回は細かく分けると色々なテクニックがあります。 「通常ターン」「スローターン」「クライミングターン」「アクセレレーションターン」など。(用語として間違ってたらゴメンナサイ) 多くのパイロットは深く考えずにターンして、なんとなくの技術として身につけているものだと思います。 各テクニックを理解して、意識的に使い分けることでレベルアップできます。 先日、パラグライダー界のレジェンド扇澤さんはサーマルセンタリングでのクライミングターンの活用に関する動画をアップし

        • トリムスピードを”なるべく正確に”測ってみた|パラグライダー

          ▼トリムスピード基礎知識トリムスピードってなに? 要するに、 「無風の時にバンザイの状態で飛んだら対地速度何キロで飛ぶのか」 ってことです。 パラグライダーの飛行速度のいろいろに関してはこの記事がおすすめ👇 何の役に立つの? 知っておくことは必須ではありませんが、知っていると何かと便利です。 自分の愛機の性能を把握できたり、フライト時の風の把握がより正確になります。 ちなみに、トリムスピードが分からなくても風向風速は把握できます。 けど、結構めんどうです。 /

        サングラスは必須アイテム!大切な目を守ろう|パラグライダー

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        記事

          諭吉さんにならう、パラグライダー「学びのすゝめ」

          さよなら、みんな大好きな「諭吉(1万円札)」さん。 福沢諭吉といえば「学問のすゝめ」。 ということで、最新AIによる要約で理解したぼくの浅~い知識で「学問のすゝめ」の要点をパラグライダー ver.に転用していきたいと思います。 なんでこんなことになったかというと、 新札→さよなら諭吉さん→諭吉さんって何した人?→学問のすゝめってどんな本?→AIで要約→なぜか心が共鳴→じゃあnote書いてみよう という流れ。 目次を見ると完全に読む気が失せると思いますが、中身は意外と

          諭吉さんにならう、パラグライダー「学びのすゝめ」

          ”絶対理解するべき”ランディング時のピッチコントロール|パラグライダー

          ▼どうする!?ランディング時のピッチアップランディング間際(だいたい対地高度が10m以下)にもっとも起こしたくない状態の一つが「ピッチアップ」。 けど、操作ミスや気流の変化によって必ず起こってしまうもの。 ピッチアップしてしまったら、その後の対処を間違えるとハードに着地することになり、けっこう危険です。 実際に、ランディングでのケガの直接的な原因の多くがこのパターン。 なので、対処方法をしっかりと理解しておく必要があります。 今回は、 ・ピッチアップ後に起きるこ

          ”絶対理解するべき”ランディング時のピッチコントロール|パラグライダー

          実は、「ライブトラッキングシステム導入していきなり活躍」してしまった話|パラグライダー

          TRACKER(ライブトラッキング)導入ぼくらが管理させていただいている「白馬八方フライトエリア」では安全管理の一環として、今年(2024年)5月からFLYMASTER社のTRACKERという機器によるライブトラッキング(リアルタイム位置情報共有)システムを導入しました。 ようするに、 ってことです。 もしも、木に引っかかったり、墜落したりした場合に問題になる「位置の特定」がクリアできるので、救助に向かうまでがとてもスムーズになります。そういう事態では時間が大切です。さ

          実は、「ライブトラッキングシステム導入していきなり活躍」してしまった話|パラグライダー

          【遭難救助にかかる費用と検討すべき対策】フライヤーにとっても備えるべきリスク|パラグライダー

          「パラグライダーを楽しむ」ためにはリスクを正しく理解することが大切です。 「遭難救助のことを知っておいて、きちんと対策しましょう」 というのが今回のテーマ。 ▼パラグライダーにおける遭難救助パラグライダーは安全な乗り物、だけど人間は… それは近年、世間的にも認知されています。分かりやすい根拠は「傷害保険」の適用範囲です。 各種傷害保険には保険金が支払われない場合として「危険なスポーツ」「危険な運動」などの項目があります。 しかし、パラグライダーは危険なスポーツとしては含

          【遭難救助にかかる費用と検討すべき対策】フライヤーにとっても備えるべきリスク|パラグライダー

          白馬八方フライトエリア(山岳)での西風予報の読み方|パラグライダー

          「西風予報だから飛べませんよね?」 なんてパイロットの人から聞かれることが多々あります。 日本でも有数の山岳フライトエリアである当エリア『白馬八方フライトエリア』は北アルプスの東面に位置していて、テイクオフが東向きです。 当然、西風が吹けばフォロー(テールウィンド)で、テイクオフ出来ないコンディションなわけです。 けど、単純に予報が「西風」だからといって西風が吹くわけではないんです。そこが一般的に「山岳フライトエリア」の特徴でもあるわけですが、なかなか読みが難しい。 今

          白馬八方フライトエリア(山岳)での西風予報の読み方|パラグライダー

          ライン強度テストを受けたら思ったより劣化してた件|パラグライダー

          たまには備忘録的な記事も書いていようかと。 先日、自分がメインで使っているタンデム機(2人乗りパラグライダー)TAKOO5を使用開始から2年経過での定期点検をしました。 ぼくはパラグライダーの専門家ですが、飛ぶ&教えるのが得意分野です。 機材の修理や(正式な)点検は専門外で、少しかじっている程度です。 (どちらかというとニガテでキライ) 出来ることは自分でやりますが、必要に応じて専門家に依頼しています。 今回のメインテーマの「ライン強度テスト」はアエロタクト社のリペア&

          ライン強度テストを受けたら思ったより劣化してた件|パラグライダー

          ポーラーカーブ(性能曲線)で作る最良滑空のイメージ|パラグライダー

          「こんな難しそうな文章最後まで読めない」 という方のために、この記事を読むと分かることを先にまとめておきます。 さぁ、内容に興味が湧いたらぜひ読みすすめてくださいね。 ▶「ポーラーカーブ」って何?【基礎編】「ポーラーカーブ」は、パラグライダーの飛行特性を表した性能曲線のことです。 なんかこんな感じのやつです。 縦軸に沈下速度、横軸に速度(対地速度)をプロットしたもので、通常は無風時の下記の3つの速度を読み取ることができます。 ほとんど見かけませんが、メーカーやモデル

          ポーラーカーブ(性能曲線)で作る最良滑空のイメージ|パラグライダー

          山の中で「現在地」伝えられる?いざという時に明暗を分ける基礎知識|パラグライダー

          翼を持たない人間に、自由に空を飛ぶべる”翼” を与えてくれるパラグライダーは素晴らしい遊びです。 けど、もちろんリスクもあって、舐めてかかると生死にも関わります。ぼくらはそんなリスクを理解して正しく付き合いながらパラグライダーで楽しむ必要があるのです。 保険と同じで、必要な事態にならなければまったく必要ない事だけど、もしものときには大きく明暗を分ける大切な知識です。 今回もパラグライダー初心者に向けて、なるべく分かりやすい解説を心がけて記事を書きます。 ▶パラグライダー

          山の中で「現在地」伝えられる?いざという時に明暗を分ける基礎知識|パラグライダー

          パラグライダーの競技「パイロンレース」とはどんなものか。

          パイロンレースは、パラグライダーでもっともポピュラーな競技です。 どんなスポーツでも、 競技(試合) = ゲーム = 楽しい = 技術向上 という側面はあります。 サッカーでも野球でもバスケでも水泳でも卓球でも自転車でもスキーでも、競技性を持っています。だからこそ、そのスポーツの技術が上がり、盛り上がるんだと思います。 友達とバスケしてても、試合(ゲーム)って楽しいですよね。 人数がたりなかったら3on3にしたり1on1にしたり、実力差が大きかったらハンデキャップを考え

          パラグライダーの競技「パイロンレース」とはどんなものか。

          スピードコントロールと滑空比の考え方|パラグライダー

          この記事の内容が実際のフライトに直接役に立つかどうかは別として、パラグライダーの基本的な技術「スピードコントロール」を具体的にイメージするための考え方として紹介します。 先日、APPIのセミナーを受講させていただく機会があったので、その時の学びを自分に落とし込むために整理したものの一部です。 スピードコントロールによる滑空比の調整スピードコントロールってなに? パラグライダーは、左右の手で持っているブレークコードをそれぞれ引き下げることによって、減速したり曲がったりして

          スピードコントロールと滑空比の考え方|パラグライダー

          山を越えた風が作る山岳波と波状雲|パラグライダー

          北アルプス稜線を覆い隠す雲北アルプス上空の西風が強い日といえばこの景色。 あまりにも見事だったので、ちょこっと撮影して記事を書いてみようかと。 ちなみに、晴れてる日の景色はこんなにも素晴らしい。 空に広がる筋状の雲の正体とは?稜線を覆い隠すこの雲は、風下側に何列にも並んで発生することもあるのです。 次の写真は、稜線から9kmほど風下の白馬村の街上空の雲。 まるで海に波打つように、規則正しい間隔で並んだ雲は、とても印象的ですが、僕らパラグライダーフライヤーにとっては(絶対

          山を越えた風が作る山岳波と波状雲|パラグライダー

          アスペクト比とセル数の相関図を作ってみた|パラグライダー

          パラグライダーの性能と安全性の目安の1番は、安全規格による認証クラス分けです。 「飛行特性」と「パイロットに求めるスキル」によって、A、B、C、Dの4段階に分けられています。 パラグライダーはいまだに技術や素材の発展によって、安全性・滑空性能・耐久性のある軽量などあらゆる方面に進歩し続けている。 それらの特性の組み合わせでパイロットの楽しみ方も多様化し、「スピードレース」「ハイク&フライ」「ファンフライト」などそれぞれに特化したモデルが開発されています。 そのため近年では

          アスペクト比とセル数の相関図を作ってみた|パラグライダー