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目標2.飢餓をゼロに[40歳からのSDGs]

目標2からはより具体的なテーマに移る、まずは食料の問題。これもざっと目を通してまとめてみた。これらを理解した上で私たちは、何ができるのか?については169のターゲットにしっかり記載してあるので、企業や個人で取り組むべき課題が見えてくると思う。

ポイント

・農林水産業の正しいやり方とは、すべての人に栄養豊富な食料を提供し、適切な所得を創出しつつ、環境を守ること。

・現状の生物多様性は急激に劣化している。また気候変動は限りある資源を圧迫して、干ばつや洪水などの災害に関連するリスクを高めている。

・農村で暮らす多くの女性と男性は、その土地で生計を立てられなくなり、都市への移住を余儀なくされている。

・食料不安の結果、数百万人の子どもが深刻な栄養不良による発育不全や低身長症に陥っている。

・空腹をかかえる人は、8億1500万人、さらに2050年までに増加が見込まれる20億人に食料を確保しないといけない。

・グローバルな食料と農業のシステムを根本的に変える必要がある。農業への投資や、飢餓の危険を緩和させるシステムを持続可能にしないといけない。

個人的に気になったポイント

・低身長症とは?

・農業システムの近代化にともなう新しい食物の栄養素の担保について

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以下、国連の声明を記載しました。

「目標2 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」

私たちが食料の生産、共有、消費の方法を考え直す時が来ています。農林水産業は適切に機能すれば、すべての人に栄養豊富な食料を提供し、適正な所得を創出しつつ、人間中心の農村開発を支え、環境を守ることができます。

現状を見ると、私たちの土壌や淡水、海洋、森林、そして生物多様性は急激に劣化しています。私たちが依存する資源をさらに圧迫し、干ばつや洪水などの災害に関連するリスクを高めています。農村で暮らす多くの女性と男性は、その土地で生計を立てられなくなり、機会を求めて都市への移住を余儀なくされています。また、食料不安の結果、数百万人の子どもが深刻な栄養不良による発育不全や低身長症に陥っています。

現時点では空腹を抱える8億1,500万人に加え、さらに2050年までに増加が見込まれる20億人に食料を確保するためには、グローバルな食料と農業のシステムを根本的に変える必要があります。農業生産性を高める能力の強化には、農業への投資が欠かせないほか、飢餓の危険の緩和に資する持続可能な食料生産システムも必要です。

事実と数字

・現在、世界人口の9人に1人(8億1,500万人)が栄養不良に陥っています。

・世界で飢餓に苦しむ人の多くが暮らす開発途上国では、栄養不良率が人口の12.9%に達しています。

・飢餓に陥っている人々が最も多いのはアジアで、全体の3分の2を占めています。南アジアの割合は近年、低下してきていますが、西アジアの割合は微増となっています。

・最も飢餓が広がっている南アジアでは、約2億8,100万人が栄養不良に陥っています。サハラ以南アフリカでは2014ー2016年の期間予測値で、栄養不良率がおよそ23%に上ります。

・栄養不良が原因で死亡する5歳未満の子どもは年間310万人と、子どもの死者数のほぼ半数(45%)を占めています。

・世界の子どもの4人に1人は、発育不全の状態にあります。開発途上国に限ると、この割合は3人に1人に上昇します。

・開発途上国では、就学年齢の子ども6,600万人が空腹のまま学校に通っていますが、アフリカだけでも、その数は2,300万人に上ります。

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169のターゲットも記載します。

2.1  2030年までに、飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分に得られるようにする。

2.2  5歳未満の子どもの発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。

2.3  2030年までに、土地、その他の生産資源や、投入財、知識、金融サービス、市場及び高付加価値化や非農業雇用の機会への確実かつ平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民、家族農家、牧畜民及び漁業者をはじめとする上規模食料生産者の農業生産性及び所得を倍増させる。

2.4  2030年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、斬新的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。

2.5  2020年までに、国、地域及び国際レベルで適正に管理及び多様化された種子・植物バンクなども通じて、種子、栽培植物、飼育・家畜化された動物及びこれらの近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意に基づき、遺伝資源及びこれに関連する伝統的な知識へのアクセス及びその利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分を促進する。

2.a  開発途上国、特に後開発途上国における農業生産能力向上のために、国際協力の強化などを通じて、農村インフラ、農業研究・普及サービス、技術開発及び植物・家畜のジーン・バンクへの投資拡大を図る。

2.b  ドーハ開発ラウンドの決議に従い、すべての形態の農産物輸出補助金及び同等の効果を持つすべての輸出措置の並行的撤廃などを通じて、世界の農産物市場における貿易制限や歪みを是正及び防止する。

2.c  食料価格の極端な変動に歯止めをかけるため、食料市場及びデリバティブ市場の適正な機能を確保するための措置を講じ、食料備蓄などの市場情報への適時のアクセスを容易にする。





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