どうしても断捨離®できない人
・期限がずいぶん昔に切れていたとしても未開封の醬油を廊下の壁に沿うように並べておかないと落ち着かない。
・トイレットペーパーを天井近くまで積み上げるほど大量に並べておかないと落ち着かない。
・洋服は目の前に山を作るように積み重ねておかないと落ち着かない。
・カップラーメンを食べ終えた容器は積み重ねてタワー上にしておかないと気が済まない。
・冷蔵庫をあけた一番上の棚には、バー〇ン○カレーをびっしりストックしておかないと気が済まない。
・知りたい情報はすべて紙に印刷して、箱からはみ出るほど保管しておかないと気が済まない。(ファイリングはしない)
・付き合いでもらったものは何でも凍らせておけばいつか食べるかもしれないからと冷凍庫に入れておく。
こんなことするのは、夫の両親。
数年に1度、夫が部屋の汚さに限界を感じて両親に注意しつつ家中の掃除をする。
もれなく私もお手伝い。
普通自動車で100キロを超えるごみを何度も処理場へ自己搬入。
大量の洋服も結局はいらないものがほとんどで、私が自宅に持ち帰り洗濯をして、乾燥はコインランドリーの力を借りて、市で運営する洋服の無料回収ボックスへつっこむ。
バルサン使ったり、酔ってしまうのではと思うほどのアルコールを使って消毒清掃。
きれいになって、夫の両親はその場限りのありがとうを言い、その日の夜には食べ物系をすべて買い込んで、量が元通りになる。
洋服の量も元通りになるのも1か月たたないぐらい。
これが私が結婚してから何度も繰り返されるので、20年超えても改心なんてしない。
「部屋をきれいにしたら、誰もがきっと変わる」
片付けのプロたちがいう言葉はこの人たちには効かない。
本当にみんながみんな、片付けで人生変わるのか?
動画やテレビ番組で片づけのことをみかけると、ぜひ片づけた家のその後まで取材してほしいなと思う。
変わってくれるはずと信じて、家の掃除を手伝った夫と私のほうが参ってしまって、もう放置することにした。
人間的な部分よりも、縄張り意識が強い動物的な部分が強い思考をもつ両親。精神疾患あり。
衛生的によくないから
ゴキブリがうじゃうじゃいるから
火事になりそうだから
地震が来たとき倒れたら危ないから
これらのアドバイスも、全部全部自分たちには関係ないってさ。
それよりも、今の状態がきれいさっぱりなくなってしまうことが何より精神を不安定にさせてしまうので、逆効果なのだ。
「もう自分たちはお手上げだから次回は業者を呼ぶ」と発言したら、知らない人が家に来て自分のテリトリーを荒らしに来るなんてとんでもないと、発狂された。
うちの夫に、
「この二人から家の掃除とか片付けとか教えてもらったの?」
と聞いてみたら、片づけは子供のころ同居していた祖父母から教わったらしい。
ただいま、夫の両親宅は汚部屋の状態が過去の記録を更新中。
それでも、夫の両親は本人たちの世界を生きている分には幸せみたい。
部屋がきれいになる≠幸せになる
気分がよくなるのは本人たちではなくて、片づけたいと思った本人以外の人間なだけだったりもする。