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サーフェイス・カディス

フック>TMC2312
サイズ>#8--14
スレッド>6/0
テール>Z-LON
ボディ>スクイレルダブ、Ice Dub
ウイング>ディアヘアー
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1990年のアメリカの土地を踏んでいろいろとアメリカの河川でフライフィッシングを試してきました。アメリカのカディスの多さには本当にビックリするものがありました。
北海道でもヒゲナガトビゲラのスーパーハッチの大群は何度も経験しているので、それなりに自陣はありました。しかしこのウエストイエローストン周辺の水生昆虫の多さは凄い数でした。

イブニングライズの最中にフライボックスを開けてフライ交換をして蓋をしめると何匹か必ずフライボックスに残ってしまいます。とくに凄いのは、北海道にもいるカクスイトビゲラ系のカディスです。こいつの時は毎度10匹は、フライボックスに取り残されてしまいます。スーパーハッチの中、川にウェーディングしていると全身がカディスだらけになってしまいます。虫嫌いの人だったら気絶するぐらいの数が全身にとまっています。偏光サングラスや眼鏡をしているフライマンだと眼鏡の内側に入ってくるのには参ります。さすが釣りは一時ストップとなってしまいます。

それではこのフライが出来た条件などをご紹介します。マディソン川の上流でカディスのスーパーハッチがこの時期始まっています。上流と言えど川幅は100mぐらいの規模です。入りやすいポイントから入ってから下流に向かって降りて行くと中州の岸よりのポジションで魚を待ち受けるにしました。北海道で見るライズの1年分がきっとこのイブニングで全て見えしまう勢いです。ハッチしたカディスは直ぐに上流へと移動して行きます。それにつられるように魚達も大胆に魚体をだしてライズしてきます。

今日のライズフォームがカディスのアダルトに出る時と違い、あれっと思うときがあります。とりあえず今セッティングしたエルクヘアーカディスをそのまま使用することにしました。アメリカの釣りでは、クロスからダウンストリームの釣りが多くフライ先行がベストです。フィーディングレーンの中には少なくみても10匹ぐらいライズしています。

まずはそのレーンに向けてキャスティングです。100%のヒットを想定してのプレゼンテーション、手に汗握る状態でいつでも合わせる準備しますが、全て無視されます。・・・・釣れない。こんなにいるのに、これがマッチザハッチなんだと実感フライもサイズもぴったりだと思いましたがカディスアダルトとイマージャーの違いで釣れないんだ。それもスティールボーン状態だけ選んでいるようです。すぐにフライを回収してハックルの下側をむしってウイングのエルクヘアーも少なくしました。フロータントはグリス系のものを使い薄くウイングだけにつけます。水面にフライが乗るとヒタヒタという感じです。予想通り大爆発です。何匹かストマックポンプを使って調べると大量にイマージャー状態のカディスが出てきます。

明日のフライのためにサンプルを捕って、モーテルの部屋に持ち帰りました。そして出来たフライがこのフライです。実際にサイズ・カラーを変更するとほとんどのカディスに対応することができます。このフライは、ニュージランドやカナダでも釣った記憶があります。カディスの生息するフィールドでは使えるフライとなりました。

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