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私の音楽遍歴:井の中の蛙大海を知らず

Aloha!

↑はギャラリーからお借りしているイメージ画像です。
お世話になっております。
一応、毎回考えて選んではいるんですが、、、(^^;)
画のテーマはまさにそのまんま。

大学に入学し、管弦楽団に入った私の前に立ちはだかった大きな壁。
彼の名前は「松嶋」君(仮名)といいます。

私はそれまでにも、いろいろな演奏会でフルートを聞いてきて、
それなりの耳も持っているつもりでした。

でも、自分と同じ年でこれだけフルートを吹けるやつが目の前にいることは正直信じられなかったし、受け入れられませんでした。

なんでこれだけ吹けるのに、同じ大学にいるんだ?
どうして音大に行ってないんだ???と。

彼のプロフィールなどをここに書くのは憚られるので書きません。
私は彼ではないので(^^ゞ

知り合ってからいろいろ話を聞くにつれて、技術だけでは無く考え方のレベルの大きな違いも明らかになっていきました。

ここでちょっとプチ情報を、

「ソノリテ」

フルートの音色を作り上げていくために必要な練習が盛り込まれた、フルート吹きのバイブルのような本のこと。

フルートをそれなりに吹いている人ならば、やったことがあると思います。

その本を書いたのは、「マルセル・モイーズ翁」
詳しくはググって見てね。

実は私は高校生の時に東京で、大学4年のときに松本で二日間、公開レッスンを聴講したことがありました。

私が東京で聴講したときに、松本でも公開レッスンがあったのですが、彼はそのとき受講生としてレッスンを受けていたのです(・O・)

音楽大学の学生が受講するような公開レッスンで、、、
そして、大学4年生の時にも再び受講していました(・O・)

彼は「マルセル・モイーズ翁」に見込まれていたんですね。
大学卒業後、当時アメリカに住んでいた「マルセル・モイーズ翁」の元に飛び立っていきました。
そして亡くなるまですぐそばで教えを乞うていたのだそうです。

彼は大海を見ていましたが、私は狭い井戸の中だったわけです。

彼がどんなフルーティストになりたいと考えていたのか、私には知る由もありませんでした。

ただ、音楽だけを勉強するのではなく、もっと幅広い知識を身につけるために音楽大学ではなく、一般の大学に進学したようでした。

それにひきかえ、私ときたら、、、

例えは多少違うかもしれないけれど、

司法試験を受けるためには大学やロースクールに行くことは必須ではありません。
予備試験に合格すれば本試験が受験出来るし、本試験に合格すれば法律家になることが出来る。

音楽家になるためには音楽大学を卒業することは必須ではありません。
ましてや、司法試験のようなプロの音楽家になるための試験、もありませんからね。

私は、音大に行きたい!と思っていただけで、その先にある音楽家になるという未来まで見通せていなかったのでしょう。

音大を卒業すれば音楽家として生きていける、のかどうかはまったく別のお話ですものね。

法学部を卒業したらみんな法律家になれるものだ、と思ってたら世間から鼻で笑われますよね。
ただ、東大、中央大、早稲田大などの有名大学法学部の学生は現役生の時から合格を目指している人もいるでしょうが(゜o゜;)

当時私が通っていた大学の法学部ではそういう人には出会いませんでしたが(^^ゞ

と、まぁ、話が回り道してしまいましたが、
ここまで読んで頂いた方は、「夢の無いやつだ」、
「努力すればかなわないことはない」、「根性無し」、
「恩知らず」(?)、、、、
などなど思われたかと思います。

自分でもそう思わなかったわけではありません(・_・)
「所詮その程度の思いだったのか」、
「高くて厚い壁を前にして、逃げたんだ」と。

ですが、私にとっての幸運は、大学1年で彼に会えたことだと納得しています。

もしも彼に会えていなかったら一体どうなっていたのか。

一生懸命努力して、なんとか音大に入学出来たかもしれません。
そして、自分の考えていたような音楽家になれたかもしれません(^^♪ 
なんとまぁ、脳天気だこと(・_・)

事実として、私はフルート一本で人生を切り開いていく道へ進むことをあきらめてしまいました。

すべては48年前のあのときに、線路のポイントは切り替わってしまいました。
ただ、そもそもポイントは無くて、線路はもともとまっすぐだったのかもしれませんがね(^^;)

なにはともあれ、私の音楽遍歴はまだまだ続いていくのです。

それでは、また。
Mahalo!

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