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パソコンの窓から:大義と民意

Aloha!

明けましておめでとうございます。
年末年始って、まとまった時間が取れそうで取れなくないですか?
って、変な日本語?(^^ゞ

昨年の正月は元旦、二日と大変なことが続いて正月気分も少し控えめというかそんな気分になれませんでしたが、今年は少し落ち着いて過ごせた気がします。
ですが、去年被災した皆さんがいまだに元の生活に戻れていないことに心痛みます。

今年は、アメリカの大統領が変わります。
一体どうなるのかと世界が緊張しながら見つめているところですが、
現職のバイデン氏が就任中に、一つの重大な判断をすることになりそうです。

それは、日本製鉄によるUSスチール買収計画について、「No!」を突きつける見通しだということ。

確かに120年以上の歴史を持つ世界的な規模を持っていた製鉄会社が他国に買収されてしまうことは、国民感情的に許せないことなのかもしれません。
たとえて言えば、日本製鉄が某国の製鉄会社に買収されちゃいそうになったら、、、みたいな感じ?
でも日本には企業間の買収について政府が拒否することが出来る法律ってあるんだっけかな(?_?)

この買収計画には全米鉄鋼労働組合が大反対し、それに歩調を合わせて先の米大統領選では、バイデン、トランプ両陣営とも買収反対の意向を表明していましたね。
この件に関しては、意見が合っていたわけだ(^^ゞ
何せ、大事な票田ですからねぇ。ラストベルトは。

国家安全保障上の理由とかいろいろ言われます。
なにせ、鉄は国家なり、何て言葉を昔聞いた気がしますしね。
大事な産業である事は間違いない。

ここまでは国の大義。

でも、2023年12月にこの買収計画が発表され、翌2024年4月にはUSスチールの株主総会で日本製鉄の買収を受け入れることが決まった背景を見ると、企業として背に腹はかえられない状況であったことがわかってくる。

かつて世界一の企業規模を誇った同社も、時代の波にはさからえず押し流されつつある状況であること。
日本製鉄が買収することで、現地の雇用が確保され町が存続することが出来る状態になることを期待されていた。
それがご破算になると、、、いったいどうなるのか。

想像してみてください。
製鉄業や自動車産業などの大規模な産業で成り立っている地域のその中核企業がつぶれたり撤退してしまったら、町に留まらず、市や県までえらいことになってしまうことになることを。

日本製鉄では今後10年間の製造能力や、雇用の確保を約束する申し出を米政府に提案しているそうですが、それにも全米鉄鋼労働組合は猛反発しているそうです。

でもねぇ、、、トランプ次期大統領とソフトバンクグループの孫正義氏が会談して、「1000億ドル(約15兆円)」の投資を約束したらしい。
トランプ氏はご機嫌なようなのに、
日本製鉄のUSスチール買収は「141億ドル」くらいなんだけどダメなんだねぇ。この差を合理的に説明できないよねぇ(・O・)

日本製鉄の買収がダメになったら、その代わりはアメリカ政府が助けられるかというと、USスチールは昔々1951年にも危機があってトルーマン大統領が助けようとしたら、連邦最高裁判所が「No!」だったそうな。
今度は誰が助け船を出すのか?出せるのか?

何てことを書いていたら、さっき22時半過ぎ、バイデン大統領が買収を阻止すると正式に発表しました。

どうなっていくのでしょうか。見守ることしか出来ませんが、、、

それでは、今年もあーでもないこーでもないとつぶやいていきたいと思います。あきれずにお付き合いのほど、よろしくお願い致します。

それではまた。
Mahalo!

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Flute Papa
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