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缶詰バーを検証してみる

結論から言うと、まず儲かりません
この缶詰バーに限らず、飲食店で儲けることは至難の業です。

もし、加盟店として開業した場合、このクリーン・ブラザーズの本部に月々支払うロイヤリティ(上納金)は、売り上げに関わらず固定の5万円です。

まず、これを安いと思うのが錯覚です。
フランチャイジーの一般論で言うと、ロイヤリティは飲食業の場合で売り上げの5%レベルとされてます。

ということは、月々100万円の月商を上げねばなりません。
この缶詰を「売り」とする飲食業の形態で月商100万円というのは、到底不可能に近い数字だと思われます。

おそらく、客単価2000円ほどの展開になるのでしょう。
その客単価で月売上100万円を達成しようとするとどのようになるか、単純に推測して非常に厳しい状況になることは明らかです。

そもそも、日々のオペレーションを一人で行わなければなりません。
何故かというと、月商100万円レベルではオーナー1人分の人件費(給料)しか捻出できないからです。
とてもアルバイトなど、自分のアシスタントを雇う余裕はありません。

月25日の営業日で運営してゆくとして、オーナーである自分一人が仕入れから店舗の清掃に始まり、営業時間中の接客から飲料の提供、そして閉店してからの後始末、翌日営業の準備をしなければなりません。

それが、一年365日続くのです。
有給休暇? そんなものはありません。
週一日の休日がせめてもの慰めです。

そして、月商100万円の壁
これはとてつもなく大きいです。
日々、少なくとも4万円を上げねばならないからです。

毎日が順調に満席になることなどあり得ません。
完全に坊主(ノーゲスト)の日もあるでしょう、そんなスタンスで毎日20人のノルマである集客を達成しなくてはなりません。

これだけで、飲食業というものが如何にロスが大きく、また極端に浮き沈みの激しい水商売であるか分かるというものです。

巷に数多ある店主が一人でオペレーションしているお店、そこではこんな血のにじむような苦労をしていることを知るべきだと思います。

飲食店の開業、そんな甘いものではありません。

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