[演奏動画40+フラットマンについて]J. M. Hotteterre le Romain: 1er. Prelude. D. La, Re, Tierce Majeure. Gravement sans lenteur. "L'Art de Preluder sur la Flûte Traversiere, sur la Flûte-a-bec, sur le Haubois, et autres Instrumens de Dessus." op. 7

フルート、フラウト・トラヴェルソ奏者の宮戸美晴です。
こちらは9/9に YouTube にアップした動画です。

J. M. Hotteterre le Romain: 1er. Prelude. D. La, Re, Tierce Majeure. Gravement sans lenteur. "L'Art de Preluder sur la Flûte Traversiere, sur la Flûte-a-bec, sur le Haubois, et autres Instrumens de Dessus." op. 7

Flûte traversière: Miharu Miyato
Instrument: Masahiro Arita, 2023; after Jacques-Martin Hotteterre “le Romain”, ca. 1710, a'=ca. 400Hz

J. M. オトテール・ル・ロマン:
第1プレリュード ニ長調
《プレリュードの技法》より

フラウト・トラヴェルソ:宮戸美晴

ヘッドホン、イヤホンなどでお聴きいただけたら嬉しいです。
ニ長調は、トラヴェルソではとても響く調性ですね。


さて今日はフラットマンの小ネタです。

主音が「D(レ)」の音なので、最後の音は必然的に主音になるわけですが、トラヴェルソの最低音である「d'」の音はフラットマンの奏法が特殊です。(実はその1オクターブ上の「d''」も他の音とは異なる方法を取ります)
フラットマンとは、装飾音の一種です。具体的には、音に揺れをつけるものですが、楽器によって奏法が変わります。
トラヴェルソの場合はほとんどの場合、穴を半分かまたは全てを塞ぐ、ということを繰り返すことで揺れをつけます。
さて、トラヴェルソの最低音の「d'」は、これ以上塞げる穴がありませんし、かといってどこかの指を上げると音が変わってしまうので、穴によってフラットマンを付ける方法がありません。そのため、楽器本体を揺らすことで音の揺れを作り出すんですね。
ちなみに1オクターブ上の「d"」もまた例外的な扱いで、この音は穴を塞ぐのではなく開けることで揺れを作り出します。

ということで、フラットマンの話でした。

最後までご覧いただきありがとうございます。
こちらの記事や動画を気に入っていただけましたら、ハートをタップしていただけると嬉しいです!
とても励みになります✨

それではまた!

いいなと思ったら応援しよう!