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夢を再び。ファシリテーションルーム番外編【ボイトレ教室】



ーなんのはなしですかー
なんのはなしか、聞かせてください

物語  通称   #なんはなルーム   です。

これはスタジアムに打ち上げたジェット風船、その夢の続きのお話番外編
ボイトレ教室に行くの巻です。
本編はこちら


「ほんとにここにあるんですか?焼肉屋さんの曲ながれているんですけど・・・・。」

水木さんが後ろに隠れる。
「大丈夫よ、ここであってる。」

「そういえば、あなたミルコさんを知っているかしら。」
「あの、ミルコさんですか?日曜天国の。」
「そうあのミルコさん、彼女が来ていると必ず先生にリクエストするのよ。」
中からヨーロレリヒ~♪と焼肉ヨーデルの歌が聞こえてくる。早い歌詞に時々つまづきながらも大きく歌い終えると笑い声に変わった。

「私ふと気が付いたんですけど、焼肉ヨーデル、これ歌じゃないですか?」
そういってからミルコさんの定番の練習曲だ。
「 ハッピーヘブンパラダイス~♪」と次の曲に移り変わる。
「ああ、なんて楽しいんでしょう。奈良先生、音痴な私は歌うのはあきらめて、ホーミーを練習しました。ところがホーミーを練習するとお坊さんの声が出るようになりました。」
 
地声ってなんだろう、本当の私ってなんだろう。それがミルコさんのボイトレ教室に通い始めたきっかけである。

「ミルちゃんは凄いなぁ~♪私は逆にホーミーの声出せないわ💦
基本はすべて地声なんです。
だから普通に話す声で歌を歌えばいいんです。
私がボイストレーナーになるに当たって学んだのは、喉から声を出すんではなくて、腹式呼吸、お腹のそこから出すのよ!でもそれが難しいときは、ヨーロレーイッヒーの『イ』のところで指で天空を指して、背中の方から後ろに響かせるように歌うと、上手く裏声がでるのよ!」

「はーい」とミルコさんが返事をしながら、こちらにこちらに気づいた。
「あ~!ベルさんに水木さん!灰原さんもくればよかったのに。ねえ先生、同じ高知だもんね。」
「なんかねえ、灰原さん、プロジェクトがたくさんでもう追いきれないみたい。なんはなルーム異動になるんじゃない?」

ミルコさんが話している横で、奈良先生は新しい生徒さんだろうかとしきりに水木さんを気にしている。
「あ、奈良先生、水木さん一緒に朗読してくれたんですよ。朗読の発声について興味があって今日はちょっと見学だけさせてもらえたら。」

「それだったらいい人が来ているわ。」
「ねぇ~、YUMI先生。ちょっと話きかせて。」
「なんのはなしですか。」と良く響く声をこちらに向けたのは現在ナレーターで活躍しているYUMIさんだ。
「すごいでしょ。YUMI先生はこのボイトレ教室の卒業生なのよ。今日は一日講師で講演をしてくれてね。」
「ごめんなさいね。でももう次の予定があってでなくちゃいけないの。」
腕からゴッホのひまわりのバッグを下げている。
「すみません。一つだけ。朗読で大切なこと教えていただけませんか。」
ベルが慌てて声をかける。
「じゃあ、大切なこと一ついうわね。
 朗読は聞き手に伝えるために読むこと。」
そういって慌ただしく去っていった。
「本当にお忙しいの。来てくれたことが奇跡よ。」
ミルコさんは
「きっとホーミーの魔法ですよ。」とにこりとした。

みんな揃ったところでいつもの、始めようかしら。
「さぁ~行くわよ!声を風に載せて~!せ~のぉ
 ヨーロレーイッヒ~~~♪」

ベルも水木さんも声を出した勢いが止まらず笑い出した。
「楽しいですね。そうね!楽しかったわね!
 じゃあまた、いつかね。」

今回の朗読企画とベルと水木さんの物語は一旦おわりです。
路地裏はまだまだ続きます。
フェス楽しみですよ。

番外編 ほぼほぼ、内容寄稿いただきました。
これも コニシ木の子とロジウラーズ でお納めください。
異論があれば直接課長まで。

あ~~私はいつも締め切りぎりぎりの女。
課長よろしくお願いします。
THE END

水木栞里さんより頂きました。
みんなのギャラリー入れて下さってます
ありがとうございました💕

                  #なんのはなしですか

     「こんな繋がりと拡がりみたことない」
     
                   奇跡のようなお話です
         

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