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ファシリテーションルーム(通称 なんはなルーム)管理人 灰原雄三の日誌です。なんはなプロジェクトが自走する様子を報告があればメモします。なんのはなしか、お聞かせ下さい。
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#プロジェクト始動
夢を再び。ファシリテーションルーム2|ラジオの時間
ーなんのはなしですかー
これはスタジアムに打ち上げたジェット風船、その夢の続きのお話。
前回のお話はこちら
「ああ~、ここ、ここ。」
声の主は、ガラス扉を軽やかに開けて入ってきて、部屋の壁に沿っておかれた長机の箱の中から、マグネット式のネームプレートを取り出しもう一度、ガラス扉の表、使用者掲示のボードに貼り付ける。” ミルコ ”、それが彼女のネームプレートだ。
もちろん、彼女の名前はミル
夢を再び。ファシリテーションルーム1
エレベーターを降り、いつもの事務所の前を通り過ぎて、灰原は、さらに奥にある部屋のガラス扉を勢いを殺しつつ押し開けた。ノックなどしない。中の様子は伺える、それにそこは随分と使われていない会議室だ。会議室というより企画室といっても良かった。部屋の奥は窓になっている。明るく開放的な雰囲気にみな闊達に意見を出し合っていた、そう、かつては。
その窓側は小会議室と称して部屋の中にさらにパーテーションで区