片思いは突然に
つい先日、遡ること中学生の頃に英語ディベートへの片思いが始まったと書きました。まさに、恋は突然にでした。
それは2010年の3学期はじめのこと。
当時のホームルーム教室の前には英語科研究室という英語科の非常勤の先生達のお部屋でした。休み時間、廊下にて自分でも理解不能なくらい荷物でパンパンなロッカーから教科書を掘り起こしていた時でした。
”ねえねえ、君。英語ディベート部に興味ない?1週間体験入部してくれたらこれとこれあげるよ”、と背後から爽やかな声で怪しい物販販売の人みたいなことを言う人が近づいてきました。なになに何をくれるのさ、と15才の私はちょっと興味があったものの、全く興味なさげな表情を浮かべながら振り返りました。15歳ながらにモノにつられるのはダサいと思っていた自分、今よりイケてる気がします。
さて、そのこれとこれというのは、ちょっといい感じに見えるストップウォッチと黄色いスヌーピーのストラップでした。”ストップウォッチとか普段使わないけどなんかよさげだなー”、”黄色いスヌーピーよりクラシックな白黒の方が好きだけど可愛いっちゃ可愛いしなー”、とか頭の中で思っていたらいつの間にか、”はい、体験入部します!”と元気よく即答していた自分。一週間言うても週何回かしか練習はないわけだし、数時間我慢すればストップウォッチとスヌーピー握りしめて逃げればいい、そう思ってました。
何はともあれ、練習に参加することに。
”なんか先輩達すごい英語話してすごいかっこいいスピーチしててなんかよくわからないけど楽しそう!”、というまるで幼稚園生のような感想。なんかよくわからないけど、1週間でドロンする予定はいつの間にか消滅していました。ここからは完全に沼にはまってしまい、抜け出せなくなるのでした。認めたくない片思いの始まりです完全に。
結論、15歳の私はストップウォッチとスヌーピーにつられて英語ディベートをはじめました。英語が上手くなりたいとか、スピーチできるようになりたいとか、将来政治家になりたいとかそういう夢なんて1ミリもなかったし、別に部活を探していたわけでもなかったのに。人間が怖いのか、15歳の女子中学生の心理がとちくるっていたのか。
ただこれだけはいいたい。
15歳の自分よ、君は素晴らしい決断をした。
きっかけはなんであれ、新しい異世界に飛び込んだあなたは25歳の私の誇り。
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運命のストップウォッチとスヌーピー、幻のmixiから掘り起こしてきた。
画質荒いのは10年前なのでごめんなさい。