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【レビュー】唸れ!キーボードブレード!!『カンパニーマン 社畜の下克上』
やっと自分の中であつ森再燃ブームがひと段落しまして、積みゲー崩しを再開しようとしたのですが、来月末には大本命『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』が発売してしまうので小ボリュームのゲームにターゲットを絞ることにしました。
今回レビューするのは『カンパニーマン 社畜の下剋上』です。発売自体は結構前で、現在ではセールでよく見かけるようになり、私が購入した時は600円と目を疑うような値引き率でした。そんなに値引きされるなんてもしかしてクソゲー?と一抹の不安もありましたが、そこは大丈夫です、ご安心ください。この作品の値下げの理由はおそらくボリュームが少ないことにあると思います。小ボリュームにぎゅぎゅっとやりごたえを詰め込んだような楽しいゲームでした。
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発売日:2021年5月28日
プレイ機種:Switch
プレイ時間:4.5時間
ーあらすじー
普通のサラリーマン、ジムが入社したグッドウォーター社にはブラックな部分が盛りだくさん!各部門に巣食うクセの強い上司たちを実力で打ちまかし、社長の椅子を目指せ!!(ぐらいのテンションだったと思う。ストーリーはおまけ程度)
ーどんなゲーム?ー
超ガッツリアクションゲーム。防御コマンドはないので、ひたすらジャンプやダッシュで敵の攻撃を避けつつ倒したり、ギミックに挑んだりしながら、ステージクリアを目指します。各ステージにいるボスを倒すことで次のステージに挑む権利が得られる、といった感じ。会社が舞台ですが、内容は120%脳筋で非常にクレイジーな仕上がりになっています。それが面白いんだ。
良かったところ
ステージを見るだけでも面白い!漂う露骨なブラック感
この作品はブラック企業が舞台なのですが、もう物理的なブラックで、それがステージの至る所で表されています。ひどい!と思うより先に笑ってしまうくらい露骨です。ブラック具合とこの会社にいることでモンスターのようになってしまった社員を見るだけでもこの作品の面白さの半分を味わうことができると思います。
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めちゃくちゃ歯ごたえのあるアクション
ジャンプのあるアクションゲームは結構多いですが、本作にはなんとダッシュもあります。このダッシュは敵の攻撃を緊急回避・・・はできず、少し離れた足場への移動や敵を飛び越える際に使用します。ガードが本作には無いため、いかに敵の攻撃を避けるかが重要となってきます。敵の行動パターンは単純に読めるものばかりではなく、「こんなの避けられなくない!?」と思うものもしばしば。まさに歯ごたえありまくりのアクションです。
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また、攻撃パターンは大きく分けて2種類、キーボードを剣のように扱う近距離攻撃とメールを飛ばしての遠距離攻撃です。文字だけでは意味わからないでしょう?ちなみに遠距離攻撃のメールはステージをクリアするごとに攻撃パターンをいくつか入手することができます。
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たぶん一番ダメージが大きい
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これはダメージは低いが予備動作が少なく
画面端まで攻撃が届く
他にもショットガンっぽいものやブーメランっぽいものも
ただ、攻撃パターンがいろいろあるように書きましたが、基本的には近距離最強。遠距離でちまちま打つより近距離でザクザク切ったほうがすぐに敵を倒せたことがあったので、おそらく遠距離攻撃はあくまでも補助的なものだと思われます。距離をすぐに詰められない時にとりあえず少しでもダメージを入れたい場合に使う程度で大丈夫そうでした。
ステージギミックが面白い
敵と戦うのも工夫しがいがあって面白かったのですが、このゲームは敵がわんさかところ狭しといるわけでもありません。もしかしたら他のアクションゲームに比べると”誰もいないエリア”が多いかも。しかしそんなところにはなかなか苦労させられるステージギミックが配置されています。これにも相当苦戦しました。動体視力や勘が必要になってくるかもしれません。
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ワープしたあとにダッシュを使って
さらにワープに飛び込むが必要ある
位置調整が難しい
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切り替えタイミングがシビアなところもある
気になったところ
チェックポイントの間隔が遠すぎるところが多いかも
本作はステージに置かれたコーヒーメーカーで一服することで体力を全快し、チェックポイントを作ることができます。
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ステージ内でライフが0になってしまったら、このコーヒーメーカーのところまで戻されるのですが、この設置箇所がステージによってはもう少しあって欲しかったなぁと思うところもありました。苦労して進んだ先で理不尽な死に方をしてだいぶ前まで戻されたりするもんですから悔しくて「あーーーーー!!!!」と本当に叫ぶことも多かったです。ボス戦はちゃんとボス部屋入り口からリトライできますのでそこは一安心。ラスボス以外はな!
総合:★★★★☆(4.0)
プレイ開始直後は自分が期待していたグラフィックよりだいぶポップで2Dだったのですが、ゲーム内容が楽しすぎて一瞬でそんなこと忘れてしまうくらい夢中で遊びました。ローカライズは「ゆとり世代」という単語が出てくるくらいしっかり翻訳されていますが、ストーリーは展開が早すぎるのとトンデモシチュエーションが多いためあまりスッとは頭に入ってきませんでした。私の中ではアクション9:ストーリー1ぐらいの比率だったかな。
総プレイ5時間くらいの小ボリュームでしたがなかなか濃いアクションを要求されたゲームでした。とっても面白かった!苦戦する場面が何度もありましたが、リトライする程に敵の行動パターンがわかってきて、どういうふうにダメージを与えるか考えてやっと倒せた瞬間が気持ち良すぎました。他にもこういう骨太アクションインディーゲームがまだまだ積まれているので、この達成感をまた味わいたくなったらどんどん遊んでいきたいなと思いました。(たぶんENDER LILIESとかHollow Knightがジャンル的には似てそう。)
このちょうど良さが600円で手に入るのはかなりおすすめです。またセールで見かけることがあったら皆さんもぜひサクッと遊んでみてください。
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