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『シミュレーションゲームは苦手』を変えたファイアーエムブレム
実は現在ファイアーエムブレム(以下FE)風花雪月をプレイしています。(ゲーム内容や感想についてはまたキリのいいところまで行ったら別で書く予定です。)数年前までシミュレーションゲーム(以下SLG)は避けていたジャンルでした。今回は私のSLGへの認識を一変させたFEの魅力についてお話しさせて下さい。
※筆者はFE経験が少ないので、あくまでも新規ファンの感想と思って読んでください。
シミュレーションゲームって面白い?
かつて私の中のSLGは、戦車や戦艦、あるいは武将が戦う戦略ゲームで、それらに興味が持てないことから避けがちなジャンルになっていました。別にわざわざやらなくてもアクションやRPGやリズムなど他にもやりたいものはいろいろありましたし…。その認識がガラッと変わったきっかけがありました。
名曲『if 〜ひとり思う〜』
この曲が何かわかったあなた、私と握手です。聴いたことない方、まずは聴いてみましょう。ある日、Twitterの相互さんがゲーム音楽のライブに誘ってくれました。そこでその相互さんが歌った曲がこれです。なんとも儚く物悲しい曲、だけどいつまでも忘れられず心に名残を残すようなとても素敵な曲でした。ゲームファンの間で定期的に行われているゲーム音楽のランキングにも、無数にある曲の中でランクインを続けているようです。この曲はファイアーエムブレム ifというゲームのテーマソングで、どうしても作中でこの曲を聴きたかった私はついに避け続けていたSLGに手を出すことになります。
初めてのファイアーエムブレム
そういうわけで、FE ifをプレイするに至ったのですが、このシリーズには『白夜王国』と『暗夜王国』の2つのバージョンがあります。
平和を愛する白夜王国と、戦によって勢力拡大を目論む暗夜王国が対立する世界。
両国の緊張関係は極限に達し、大きな争いが起ころうとしていた。白夜王国の王家に生まれ、暗夜王国で育てられた主人公は、どちらの国とともに戦うかという大きな決断に迫られるー。
(ファイアーエムブレムif公式サイトより)
なんだかポケモンみたいですが、ポケモンとは違ってストーリーや難易度が異なるらしく、FE初心者の自分は簡単な方の白夜を選びました。白夜は悪を倒すという感じの王道系。暗夜は国を内側から変えていく革命的な感じでしょうか。プレイしていてこれは面白いと思ったポイントがいくつかあります。
①主人公が要となるストーリー
先程引用したあらすじにもあるように、今回主人公は2つの国に板挟みになる状態からストーリーが始まります。そこからソフトタイトルの国サイドに行くわけなのですが、結構要所要所で主人公が重要なポジションにいるので主人公が特別な扱いを受けるようなアニメや漫画が好きな自分はわりと好きな展開でした。しっかりキャラメイクをして自分に置き換えてプレイするとより楽しいかもしれませんね。
②戦争のゲームなのに敵を倒すのがつらい
白夜は生まれた国、暗夜は育った国、そんな主人公には実は両方の国にそれぞれ兄姉弟妹がいます。(引用画像のほとんどが家族)いきなり気分は9人兄妹です(すごい)。ということは、片方の国についてしまうと、もう片方の国にいる兄妹達と敵対することになります。中には最後まで主人公を引き入れようと説得してくるキャラクターもいて、なんとも倒しにくい展開です。
③仲間との絆が深められる
主人公だけではなく、それぞれのキャラが会話を進めていくとお互いに仲良くなっていきます。キャラクターによっては主人公とある程度仲良くなってないと途中でストーリーからいなくなってしまうことも……。どれだけ仲が良いかが戦闘時の能力にも影響していきます。最初は興味がなさそうなキャラクター同士が会話を進めていくと最終的には………
④結婚することができるし子供もできる
………ということにもなります。原則男女カップルで組み合わせにもよりますが、中には同性婚可能なキャラクターもいます。結婚した相手は家で撫でることができるのですが、初回プレイの時は男性キャラでやっていたので、自分の嫁が撫でられるたびにきわどい声を出すものですから、思わず音量をさげて撫でてました(それでも可愛いから撫でてしまう)また、子供もできますし、なんなら子供はとんでも設定でほとんど親と変わらない見た目になりますし、戦闘にも参加します。この子供の成長の仕方はある意味1番びっくりしました。
私のお嫁さんはドジっ子メイドのフェリシアでした。とっても可愛かった。
このようにFE ifにはSLG要素だけではなく、アドベンチャーゲーム、乙女ゲーム、ギャルゲー厶の要素もメインではないとはいえ含まれているように感じました。これらは真にSLG好きな方からすると不要な要素なのかもしれませんが、間違いなく女性ウケはいいと思います。これにより今までSLGでは動かす駒としか思ってなかったものが、仲間、恋人、家族になることで失いたくない存在になっていました。この世界観や関係性にしっかりと没入させることで、よりリアルに楽しめるところがこのゲームの魅力なのではないでしょうか。
(ちなみにFEでは戦闘で死んでしまったキャラクターが、今後も登場しなくなってしまうモードと、戦闘終了後に何事もなく復活するモードがあります。筆者は死んでしまうとつらすぎるので後者のカジュアルモードでやってますが、本格派の方は前者でもいいかもしれませんね。)
そんな感じで本当に最初から最後までFE ifを前のめりで楽しむことができました。これまで食わず嫌いしていたSLGを「やってみたら案外楽しいかもしれない」という認識にまで変えてくれたFEには本当に感謝しかありませんし、こんなにもプレイ前後で印象が変わるんだと感動もしました。暗夜サイドはまだできていないので、積みゲーリストにて待機中です。今作が本当に面白かったので、同シリーズの『覚醒』や『echos』、もちろん今後のFEシリーズは間違いなくプレイしたいと思います。