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2002年生まれの君へ

2002年と聞くと、皆さまは何を思い浮かべるでしょうか?
世界中が熱狂した日韓ワールドカップ?それとも小柴雅俊氏と田中耕一氏のダブルノーベル賞受賞でしょうか?その他にも初の日朝首脳会談や相次ぐ食品不正の発覚等、2002年は良くも悪くも波乱万丈の年でした。

その中で忘れてはならないのが青いバラの誕生です。古来より作り出すことが出来なかった青いバラは、時を経ていつしか不可能の象徴となりました。

2002年それは人類がまた一つ「不可能を可能にした年」青いバラが誕生した年なのです。既存の種を交配させて望む種を生み出す品種改良では終ぞ生み出すことのできなかった青いバラは、直接遺伝子を操作する遺伝子工学により生み出されました。

これは遺伝子工学が不可能を可能にし、人類史のページを新たに進めた偉業です。

あれから20年、遺伝子工学界では新時代のゲノム編集ツール、crispr-cas9が開発され開発者であるエマニュエル・シャルパンティエ教授とジェニファー・ダウドナ教授にノーベル賞が授与されました。これにより高精度のゲノム編集を、容易に、素早く、安く、行うことが可能になり、ゲノム編集の研究に大きな追い風となりました。

日本でも京都大学が、より筋肉質で肉厚なマダイと短期間で成長するトラフグを開発し大きな話題となりました。さらに新型コロナウイルスのワクチンとして脚光を浴びたニュータイプのワクチンmRNAワクチンもゲノム編集技術を用いて生み出されました。このように医療分野、食品分野などに応用されブレイクスルーを生み出す技術となったゲノム編集の快進撃は、さらに加速していくでしょう。

今後、目まぐるしく変わる世界情勢やAiや自動運転技術、遺伝子工学の進歩により世の中は、大きく変化する激動の時代を迎えるでしょう。
そんな中、青いバラの誕生と時期を同じくして生まれた2002生まれは「不可能を可能にする世代」だと考えています。
既に、2002年生まれの藤井壮太さんやAdoさんなどが、各界で新時代を切り開いています。そんな彼らのように、この記念すべき年に生まれた各々が各々の分野で、不可能を可能にできるような人間になれたらなと思います。

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