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人生で最高のカナダ留学記

10年ほど前カナダのレジャイナという田舎町に語学留学をしていました。
たった3ヶ月という短い期間でしたが私の人生において1番濃くて充実した時間でした。
何がそんなに良かったのかを振り返っておきたくてnoteにしました。(※写真とても古いです)

20歳、人生初の海外にして1人。ドキドキしながら当時直行便もなかったので羽田で乗り継ぎをしてバンクーバーへ。
エアライン、Air Canadaに乗り込むと外国人の個性豊かなCAさんたち。約10時間の長旅です。

留学を決めた大きな理由は、自立をしたかったからでした。金銭面は工面してもらったので本当の意味での自立とは言えないのかもしれませんが、それでも1人親元を離れ、3ヶ月異国の地で生活をするというのは自分にとっては大きな決断でした。

よく、どれぐらいの期間行ってたのかやどれぐらい言語を習得出来たかで留学の良し悪しを判断されたり、それによって折角自分にとってはすごい経験をしているのに自分なんてと考えてしまったりする人がいますがそれってすごく勿体無いなと思います。(かくいう私もそうでした)

今は何事においても本人がどう感じたかが1番大事だと強く思います。

話が逸れましたが、バンクーバーまでの機内でのことは正直ぼんやりとしか覚えていないのですが、とにかくこの先の未知の体験への不安と期待、自立への一歩を踏み出す決意をした自分への誇りで胸がいっぱいだったのだと思います。

余談ですが、この留学に限らず、飛行機に乗り、離陸をして窓から地上が小さくなっていく瞬間がたまらなく好きです。地上での良くも悪くももがき苦しむ日常から離れて、未知なる旅先への想いを馳せながら自分を客観視する時間が好きなのです。

本題に戻りますが、バンクーバーに着いた頃には機内での慣れない疲れと緊張でへとへとでしたが、初めての海外の空港は20歳の社会経験の少ない自分にはあまりにも大きくて世界の広さに衝撃を受け、目を輝かせ心を躍らせていた光景が今でも思い浮かびます。
この時点でも今いる環境を出て外に出てみるだけでもものすごく価値のあることだということを痛感します。(大人になる程動けなくなっている自分へのメッセージも込めて)

とはいえ実際はバンクーバーに着いてから留学の地、レジャイナヘの乗り継ぎがものすごくタイトで寝ぼけたまま右も左も分からない広大な空港を全速力で駆け抜けました。
無事にレジャイナ行きの飛行機を見つけ乗り込んだら一気に留学が始まる実感が湧いてきました。
私が住んでいたレジャイナは、カナダのサスカチュワン州にある自然豊かな都市です。私は感覚人間なので行っている時は自分が一体地球のどの辺りにいるかも分かっていませんでした。帰ってからふと調べてみるとカナダのこんなに下だったんだ!アメリカに近かったんだ!と驚いた程でした。

バンクーバーからレジャイナ行きの飛行機は飛行機というかプロペラ機のような小型のとても揺れるものでした…この時の実感はどちらかというともう着くんだという怖さだったのかも知れません。(レジャイナ空港に着いたらホストマザーが迎えに来てくれることになっていたのですが、私は超絶人見知りなのでその不安が大きかった…)

レジャイナ空港に着いた時のことは今でも鮮明に覚えています。バンクーバー空港の大きくて活気ある雰囲気とは一変、小さくて人も少なく、でも何だか故郷のような落ち着く雰囲気に包まれていました。
空港で出迎えてくれたホストマザーは金髪のキリッとした鋭い目でやり手のキャリアウーマンといった感じでした。そそくさと慣れない英語で挨拶をすませ車に乗り込みました。遠く離れた異国の地でさっき会ったばかりの現地の人の車に乗っているというのはとても不思議な感覚でしたが、同時に冒険の始まりのようでワクワクしました。

高速道路を抜けるととても広い空に、とても広い道が広がっていて「あぁ私外国にいるんだな」と嬉しくなりました。
カナダ留学で日本とは違う沢山の良かったことがあったのですが、この広い空と道は一番といっていいほど好きなポイントでした。
日本でも広大な土地はあるかと思いますが、私が育った街は道路は狭く、電信柱や電柱が立ち並び、空も狭く感じていました。(カナダに住んでみて気づいたのですが…)レジャイナはとにかく道も空も広くてそれだけでも来て良かったなと思えるほどに開放的になれました。

私は3ヶ月の滞在中ホームステイをしていました。ホストファミリーは先ほど記したホストマザー1人でした。私自身ホームステイといったらお父さん、お母さんに子供がいて犬がいたりなんかしてという幻想を抱いていたのですが、色んな家族の形があるんだととても勉強になりました。
私のホストマザーはパートナーがいて毎週のように彼が家に遊びにきていました。結婚という形に縛られずとても自由で素敵だなと思いました。
家は日本の女性1人暮らしだったらあまりないかと思うのですが一軒家で2LDK、地下室もありました。

初めて車でお家に着いた時、これから3ヶ月ここに住むのかと思うととても興奮したのを覚えています。よく映画で見るようなおしゃれな一軒家が横にずらーっと並び、玄関までのアプローチが長くて家の前に車があるといった光景、物件を見るのが好きな私にはワクワクせずにはいられませんでした。

ドアを開けるといきなり階段が!階段を上がると広いLDKが!中も洋画で見るような素敵な空間でした。
そして次にホストマザーは私の部屋に案内してくれました。ドキドキしながらドアを開けると綺麗に整えられたベッドと机がありました。5畳ぐらいの決して大きな部屋ではありませんでしたが、とても静かで温かみのあるお部屋でした。机の前には窓があり、着いた時は夕方だったので暗くなる前の濃いオレンジ色の光が差し込んでいてセンチメンタルな気持ちになったのを覚えています。
そしてとても嬉しかったのが机の上に置いてあったお花とメッセージカードとメープルクッキーでした。

温かく迎え入れてくれたことと、こうして事前に準備をしてくれていたんだということがとても嬉しくてじんわりと温かい気持ちになりました。

ホームステイは良いことも悪いこともそれはそれは色んなことがあったのですが、今振り返っても人生において海外で人のお家に3ヶ月も住むという経験は後にも先にもなかなか出来ないのでとても貴重だったと思っています。

今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございます。
次回はカナダ留学記の大学編をお送りいたします!お楽しみに〜


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