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外向と内向の誤解

このところ、法政大学の長岡ゼミや武蔵野大学ウェルビーイング学部の授業などに社会人枠で参加させていただいたり、その他のいくつかの仕事や機会も含めて、「外向」する場所や機会に多く出かけていきました。
もちろん仕事は「外向」しないと務まらないのですが、仕事以外でという意味です。

初めての人と出会うことやお話を聴くことはそれはそれで楽しくて刺激的だけれど、「内向」の自分にとってはそれが続くとエネルギーが枯渇していく感じがあります。なので外向した分、一人になって充電する必要があります。それが叶わない場合、ストレスがたまったり、いらいらしたりしてきます。

ここで言う外向/内向というのは、「外交的」「社交的」/「引っ込み思案」「消極的」といった意味ではありません。ここはMBTIのタイプ理解の中でもとても誤解が多い部分です。

MBTIのタイプをあらわすアルファベットの1文字目のE(外向)/I(内向)というのは、心のエネルギー(意識や関心)が自然とどちらに向きやすいかということをあらわしています。
普段、自分が自然と外界と内界のどちらにエネルギーを向けているか。そして、どちらからエネルギーを得るか(充電するか)の違いです。

ですので、とてもおとなしい外向タイプの方もいますし、とてもにぎやかな内向タイプの方もいらっしゃいます。

外向タイプの人は自然と外界に意識を向けていることが多いので、外界の出来事に自然と即座に対応します。自分の内界と外界は地続きでつながっているような感覚で、外界の人や出来事と関わることはとても自然なことです。

内向タイプの人は自然と内界に意識を向けていることが多いので、外向する際にはスイッチを切り替える感じがあります。外界の人や出来事と関わるときは、内界から意識して外に出ていくといった感じがあります。

この感覚はもちろん個人差がありますが、それぞれのタイプの方にお話を聞くと、概ね似通った表現で同様のことをおっしゃいます。

ですので、外向タイプの方は他の人と話しながらの方が考えが深まったり、考えをまとめやすくなる傾向があります。

内向タイプの方は、他の人と話すことでも刺激にはなるけれど、いったん自分一人で考えて自分なりに結論を出すというステップを欲する傾向があります。

会議やワークショップ、対話の場など、どのような場であっても、外向/内向どちらのタイプの人も参加しているはずなので、一人で考える時間、みんなで話す時間、両方を取れるといいですよね。

今、毎週お手伝いしている高校の授業では、一度に数十名の生徒を見ているので、本当のこの違いがよくわかります。話す方がイキイキする子と、じっくり一人で考える方が取り組みやすそうな子と。両方に配慮するというのが、みんなが参加しやすいようにするために大切なポイントです。

ところで、MBTIの元になっているタイプ論を提唱したユングは、フロイトの元で一緒に研究をしていた際に、フロイトとアドラーの理論がなぜこうも異なるのか?というところに疑問を持ち、外向/内向という心のエネルギーの向きについての仮説を立てたそうです。ちなみに、フロイトが外向、アドラーが内向だそうですが、なぜだかわかりますか?
※このあたりはまた回を改めて投稿しますね。

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6月、7月のグループセッションの募集中です。

「国際規格の性格検査MBTI®を活用した自己理解のためのグループセッション」

MBTI®は、スイスの心理学者、カール・グスタフ・ユングのタイプ論をベースとした国際規格の性格検査です。日常の生活の場で活用できるようにと、キャサリン・ブリッグスとイザベル・マイヤーズというアメリカ人の親子によって20年かけて開発されました。MBTI®という名称は、Myers-Briggs
Type Indicator®の略で、2人の開発者の名前をとって名づけられています。

ユングのタイプ論では、人の性格の違いはそれぞれ持って生まれた「指向(タイプ)」の違いであり、人の行動はその人のタイプの表れと考えます。タイプ論を知ると、どうして人それぞれの違いが生まれるのか、深く納得できます。

このセッションでは、「持って生まれたタイプ」に基づいて、自分の強みやモチベーション、成長に向けての課題などについて理解を深めていきます。自己理解が深まるだけでなく、他者理解や人間関係の改善にもつなげていくことができます。

6月23日(日)13:00~18:00(オンライン)

7月6日(土)13:00~18:00(対面)

7月15日(月・祝)13:00~18:00(オンライン)


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大前みどり
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