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ペースをさげて、スペースをあけよう

noteに毎日書いていたことが幻だったんじゃないかと思えるほど、最近書いていない。それはそれでいいよねとは思いつつ、なんでかなーとふと思ったので考えてみたい。

まず、時間がないというのはもちろんある。だが、これは別に最近に限ったことではないので、直接の理由とはいえなさそう。

書くことが思いつかないわけでもない。相変わらずもやもやすることはいっぱいあるし、もともと書いて整理したいタイプなので、書くことはいくらでもある。

自分で心当たりがあるのは、5年間哲学対話の実践を重ねてきたことで、言葉や論理に対しての解像度があがった分、自分の話すことや書くことにも厳しくなっているんじゃないかということ。

これは精神的な自己検閲とは違って、文字通り言葉の検閲が起こっているんだろうと思う。何か一言書くたびに、自分で自分の言葉への批判が始まる。

できることなら厳密に表現したいのはそうなんだけど、それをやろうとすると、自分のなかのエネルギーをけっこうたくさん投入しなくちゃいけない感じがする。それで少し億劫になっているのかもしれない。

この検閲的な態度は、自分のファシリテーションのときにも表れてくるので最近ちょっと困っている。言葉の使い方や論理構造があいまいな発言、論点ずらしがあるとひっかかってしまう。特にそこを大事に進めていくソクラティクダイアローグなどをやっているときは、厳しめになってしまう。

初めての方とか慣れていない方に押し付けるのは違うと、頭ではわかっていても、それが自分にとって自然になってきている分、気になってしまう。

気づきつつも、手放せるといいんだけどな。そこまでに至るにはまだまだ経験が足りないのだろうと思う。10年くらい続けていたら少し見える景色も変わってくるだろうか。

ということで、11月のすでに入っている予定が終わったら、12月と1月は自分主催のイベントは最低限に、ペースを下げてみようと思う。時間とか心にスペースができると、そこに何か見えてくるだろうから。

写真の猫ちゃんはひさしぶりの神社で再会。以前よくいた猫ちゃんなのか、別の猫ちゃんなのかわからないけど、人懐っこくてかわいい。




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大前みどり
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