リーディングマラソン#14
読んで語るを繰り返すリーディングマラソン。今日も興味深い時間となった。
1冊目は「論理的思考とは何か」
著者は
と定義し、それをアメリカ、フランス、イラン、日本のそれぞれの文化においてどのようなものが論理的とされているかを述べている。
まだ最初の方しか読めていないが、この本はまさに自分が最近悩んでいた哲学対話のなかにおける論理的なすれ違いについてヒントを与えてもらえそうで、はやいところ続きを読もうと思う。
2冊目は、「考える力をつける哲学の本」
絶版になっている古い本だけれど、ルー・マリノフというアメリカで哲学カウンセリングを実践している哲学者の本を、日本の読者向けにおそらく大分自己啓発的な形で書き直したと思われる本。哲学が閉じられた学問ではなく、人が生きる上での実践知となる(戻る)ことを意図している。事例がたくさんのっているので、今後の参考にしたい。
3冊目は、「哲学カウンセリング 理論と実践」
こちらは分厚くて、以前読みかけてストップしていたので再読。理論編は難しくてなかなか進まないので、事例分析のパートを読んだ。哲学カウンセリングがどのように進んでいくのかということがよくイメージできた。日本ではなかなか広がらない哲学カウンセリングは、欧米や韓国などではかなり積極的に取り組まれていると聞く。日本の文献だけでなく英語の文献なんかも探してみるとよさそう。
リーディングタイム後は、テーマを決めての対話を30分ほど。今日はテーマというよりは、感想のなかで出てきた話題について、そういうことあるよね~という話を共有する形になったが、これも「人のすれ違いはなぜ起こるのか?」という話題になっていたと思う。
本を読むということは、単に情報をインプットするということではなく、同時に自分のなかで思考を巡らせ、何かしらのアウトプットをするという行為も含まれると考えると、この形の読書会はとても理にかなっているなあとあらためて思った次第。
来月は今年最後なので、「今年の一冊」を合わせて紹介し合う予定。
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