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もっと生きていいよと背中を押してもらえたような

今日は乳がんの術後2年目の検査。半年ごとの経過観察が近づいてくるとそわそわする。

なぜかというと、私の乳がんのタイプは術後2~3年以内の再発が一番多く、かつ再発の可能性がとても高いと言われているので、検査の日が近づいてくると「次こそは再発と言われるんじゃないか」といやでもびくびくするから。

なので、再発とか転移と言われた場合の心の準備は事前にちょっとしておく。青天の霹靂みたいなのはショックが大きいので、事前にそうなったときのことをシミュレーションしておくのだ。

これは怖いからというよりも、その後の過ごし方(舵取り)が全然違ってくるから。

再発と言われたら、人生の終え方を真剣に考える。
再発でない場合は、あと6か月、何に力を投入するかを考える。

どっちが出るか、コイントスみたいなもの。表か裏か。

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今日はエコー、マンモグラフィー、採血、造影剤CTとフルコースで検査をした。造影剤を入れるので食事は3時間前までに済ませておいてくださいと言われていたのも、ちゃんと守った。

(余談だけど、まじでマンモグラフィーがこの世から生滅してほしい。こんな拷問のような検査、ほんとなくなってほしい)

再発と言われる覚悟で行っていたので、検査後の主治医の先生のライトな感じの「問題ありませんね」という言葉には少し拍子抜けしたけれど、それでも、術後2年までに再発する人が多いということだったので、先生もほっと「一山超えた感」を出していた。

特に夏から謎の皮膚疾患が発生しているので、そこでかなり心配をしてくださったようで。結局まだ原因不明のまま疾患は続いているけれど、がんとは関係なさそうなので、様子見することに。

あとは最新の治療法のお話などもあったのだけど、私の場合は適用範囲よりもステージが進んでいたので、適用外だった。それでも治療は日進月歩で進んでいるので、特に若い世代の方たちの乳がんがどんどん救われていってほしいなあと思った。

ホルモン療法のお薬をどうするかを相談して、半年後の予約をして終了。お会計をして薬局で3か月分の薬を受け取ったあと、なんだか力が抜けた。病院から外に出ると夕日がものすごく眩しくて、再発と言われていたらこの光をまた別な感じに受け取ったんだろうなあと思いながら駅に向かった。

意識は今後やることに向かいつつも、今日の、なんというか中間地点のような、その感覚はやっぱり他の日にはない特別な感じなので、ちょっとだけ記録をしておこうと思う。

私はとてもペシミスティックな人間なので、「がんに負けない!」とは思わない。そのときがきたらそのとき、と受け入れる。だから、これからも半年ごとに再発や転移の可能性に怯えながら生き続ける。ちょうど半年前に書いたように。

でもその区切りの半年はせめて、後悔しないように使いたい。
明日からまた半年、やりたいように生きよう。








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大前みどり
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