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リーディングマラソン#15
読んで語るを繰り返すリーディングマラソン。年内最後の今日もとても豊かな時間になった。
1冊目は「世界は贈与でできている」
ワークショップのテーマに関係しているのでその予習のため。個人的にとても興味深い内容だった。お金では買えないものがいかに発生するのか。まだまだ初めの方しか読めてないので続きが楽しみ。
2冊目は「他者といる技法」
目次を見てすごくおもしろそうだなと購入したものの数か月積んだままだった。序章では社会学というものがどの立場から何を問うているものなのかという解説があり、なるほどと思ったものの、この本の著者はそうではない視点から問いを立てて分析するということなので、こちらも続きがますます楽しみになった。
3冊目は「哲学的探究における自己変容の八段階: 「主体的経験の現象学」による〈エゴイズム〉とその克服過程に関する考察」
こちらも購入したまま、少し敷居が高い気がして一度も開いていなかったのが、なぜか昨日急に気になったので。
諸富祥彦先生の博士論文がベースになっている。諸富先生は、14歳~21歳までの7年間「本当の生き方」を徹底的に問い続け、発狂寸前に追い込まれながら、自分という一個の身体において<真理>が現成するのを見たそう。そしてその後7年かけて、自らを真理探究の素材とし、「主体的経験の現象学」という方法によって普遍化・理論化して博士論文にまとめて学位を得たとのこと。とにかく迫力のある始まりで、年末年始はこの本とともに、自分自身の人生を哲学したいと思わされた。
3冊とも非常に興味深く、それぞれがつながってさらにおもしろくなりそうなので、年末年始のおともに、しっかり続きを読みたい。
読書&共有を3ラウンドしていつものように30分対話をしたあとは、「今年の一冊」を紹介し合った。私は「今年って何読んだんだっけ?」状態だったのでどうしようかと思ったが、自分に一番インパクトが大きかったという意味でフォン・フランツ・Jヒルマンの「ユングのタイプ論」をあげた。
ユングのタイプ論における劣等機能について、このフランツの説明がもっともすぐれているだけでなく、本当に劣等機能をないがしろにすることは人生の半分(自分の半分)を捨てる(殺す)ことに等しいと思わされたので、また読み直して自分の理解を深めていきたいと思う。
毎月この時間は心穏やかで、いろいろなことがつながって生まれていく、とても豊かで生成的な時間だと感じる。
来年もよろしくお願いします!
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